【ギター検定5級】エレキギター各部位の名称と役割/日本音楽能力検定協会(過去問題・出題例)

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日本音楽能力検定協会です。
本日はギター検定5級筆記試験に出題される「ギター各部位の名称と役割」についてご説明させていただきます。
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①ヘッド

ギターの頭に当たる部分です。ギターの弦はこのヘッドまで張られており、ここでチューニングを行います。
クリップチューナーやカポタストをこのヘッド部分に挟んでおく場合も多いようです。

②ペグ

弦を巻くねじ巻の役割です。ペグを巻くことを弦の張りを強めたり弱めたりできます。
チューニングをしながらどちらに巻けば音が高くるのか、低くなるのかを確認しましょう。
画像のギターはペグが片方向に6つ付いていますが、ヘッドの両側に3つずつのものや、特殊なギターでは4つと2つに分かれているものもあります。

③ネック

ギターの首に当たる部分で、この部分を押さえることでギター演奏をします。
材質はメイプルやローズウッドなど色々あるので、お好みで選ぶことが出来ます。
木でできているため気温や湿気、保存状態によって反ってしまうことがあります。
弦の方向に向かって反ることを「順反り」、ギターの背面に向かって反ることを「逆反り」と言います。
ネックはギターの中で最も大事な部分でもありデリケートな部分ですので、定期的にメンテナンスすることをお勧めします。

④フレット

ギターに音階を作るための金属の部品です。1フレット上がるごとに半音上がります。
例えば5弦3フレットはド、同じく5弦4フレットはド#、5弦5フレットはレといった感じで、フレットの音階も覚えましょう。
このフレットを複数同時に押さえることでコードが弾けたり、指定のポジションを覚えることでスケールという理論を学んだりします。
基本的には21フレットか22フレットのギターが多いですが、24フレットのものやフレットレスギターなどもあります。
ちなみに、12フレットがちょうどギターのネックの中心となっています。
開放弦だけでなく12フレットでもチューニングすることを「オクターブチューニング」と呼びます。

⑤ポジションマーク

何フレットを弾いているのかを分かりやすくするための目印です。
基本的には3フレット、5フレット、7フレット、9フレット、12フレット、15フレット、17フレット、19フレットにポジションマークが付いています。
ポジションマークがなかったり、特殊なデザインや形のポジションマークのものもあります。

⑥ボディー

ギターの体にあたる部分です。ギターの音を響かせるための木材で、非常に重要なパーツと言えます。
このボディー上にギターの機能のほぼ全てが搭載されています。
面積としてもギターの中で一番広いので、あらゆるデザインのものが販売されていたり、ご自身でステッカーを張ったりしてカスタマイズする方も多く見受けられます。

⑦ピックアップ

弾いた弦の振動を電気信号に変え、アンプに送り音を増幅させるための装置です。
上の画像ではピックアップが3つ付いていますが、ネック側から順にフロントピックアップ、センターピックアップ、リアピックアップと呼びます。
画像のピックアップはシングルコイルと言いますが、シングルコイルが2つまとまっているピックアップをハムバッカーと呼び、よりパワフルなサウンドを実現できます。
このピックアップがギターサウンドの要となるため、あらゆるメーカーから色々なピックアップが販売されています。
ギターを購入した後にピックアップだけを取り換えることも出来るので、お好みのサウンドになるよう試行錯誤してみてください。

⑧ピックアップセレクター

先ほどのピックアップのうちどれを使うかを選ぶスイッチです。
この画像のギターでは5段階スイッチとなっており、一番上にするとフロントピックアップ、真ん中にするとセンターピックアップ、一番下はリアピックアップなのですが、上から2番目にするとフロントとセンターを両方使うことができ、下から2番目にするとセンターとリアを同時に使うことが出来ます。

どの場面でどのピックアップを使用するかは好みなので一概には言えませんが、基本的にはフロントピックアップは少しモコモコした丸い音、リアピックアップはジャキジャキした荒い音、センターピックアップはその中間という印象です。
メンバー編成や楽曲、曲中の場面によって細かく使い分けると良いでしょう。

⑨ピックガード

ギターをピックで演奏する際、ボディーを傷つけないための盾の役割です。
そのためピックガードは傷ついていくのが当然で、ピックガードだけを取り換えることも出来ますので、古くなってきたら交換しましょう。

⑩ブリッジ

弦を貼り始める土台となる部分です。ギターの弦はこのブリッジからペグまで張ります。
ヘッドがない特殊なギターや、フロイドローズのようにチューニングを固定できるギターなどでは、このブリッジ部分でチューニングをすることも可能です。
グレッチなどのギターではこのブリッジ部分がギターに固定されておらず、弦を張ってある力で押さえているだけの状態ですが、多くのギターではボディーにしっかりと固定されています。
ブリッジ部分を六角レンチで調整することで、弦を張ってある高さ(弦高)を調整することも出来ます。
弦高が高すぎると弾きにくくなり、逆に低すぎるとフレットやネックに当たってしまって音が出なくなってしまいますので、ちょうど良い範囲での調整が必要です。

最後に

ギターの各部位の名称と役割を理解することは、ギター演奏においてとても重要です。
初学者の方ですとまずは好きな曲を演奏したいと思いますが、例えば料理人であれば色々な包丁の名称や種類を理解していますし、野球選手であればバットやグローブの細かい部分までこだわります。
ご自身のギターに愛着を持つためにも、素晴らしい演奏をするためにも、そしてもちろん検定に合格するためにもギターの各部位の名称と役割をしっかり理解しておきましょう。

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