音楽でプロになるために必要なたった1つのこと~プロとプロ級の違い~/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回は音楽および楽器演奏におけるプロとプロ級の違い、そしてプロになるために必要な2つの要素について解説させていただきます。
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多くの人はプロ級を目指してしまう

音楽の世界でははっきりと「プロ」という基準がないため、プロを目指す多くのアマチュアミュージシャンが道に迷ってしまう場面が見受けられます。
例えば野球であればプロ野球球団に所属したタイミングでプロとなるのでしょうし、
ボクシングなどは最も分かりやすく「プロテスト」というものがあるので、プロテストに合格した瞬間からプロということになります。

その点音楽の分野に関してはプロという定義が非常に曖昧で、「とにかく技術が上達すればプロになれるはず」と考えてしまう方が多いように感じます。
しかし、いくら上達してもプロになれない人が多く存在する反面、明らかにプロの技術に達していないのにプロとして活動している方も多く存在します。

例えばアイドル歌手の方などは分かりやすい例で、一人一人がプロレベルの歌唱力を持っているわけではありません。
それこそ素人に近い歌唱力の方が多少ボイストレーニングを受けた程度で、多くのファンを魅了し会場を埋め尽くしていたりもします。

逆に、メンバー全員がプロ級の技術を誇るバンドも多く存在します。しかしフロアはガラガラでメンバーの人数よりも少ないお客様に向かってパフォーマンスをしているバンドも多く見受けられます。
彼等は果たしてプロでしょうか?それともプロ級の技術を持ったアマチュアでしょうか?おそらく後者と答える方が多いのではないでしょうか?

それでも多くの方はプロ級の技術を目指し、そしてプロ級の技術を持てば必ずプロになれるはずだと信じ、長く濃密な練習を繰り返します。
彼等はさらに上達し、より高度な技術を習得していくわけですが、彼等はいつかプロになれるでしょうか?

答えは明確で、「いくら上手くなってもプロにはなれない」のです。
技術はプロ級になったとしても、それはプロとは全く異なる概念なのです。

プロの定義とは?

そもそも音楽におけるプロの定義とはどういったものでしょうか?
・お金をもらえるようになったらプロ
・メジャーデビューをしたらプロ
・お客様が一人でもいれば、そのお客様にとってはプロ
・レッスン教室を始めた時からプロ
人それぞれ様々な考え方はおありかと思いますが、上記のどれもが間違いではありません。
ただ一つ共通して言えることは、全て「客観的評価」であるという点です。

「お金をもらえる」ということは、あなたの演奏やパフォーマンスにお金を払うお客様が存在しなければいけないということです。
または、あなたの演奏を高く評価し、ギャラを払う誰かが存在しなければならないということです。

「メジャーデビューをしたらプロ」という考え方は軽音楽やバンドの世界では一般的ではありますが、こちらも同様、あなたをプロとして認め、あなたを売り出したいプロダクションやレコード会社の存在が必要です。

「お客様が一人でもいればプロ」という考え方もありますが、こちらも「あなたにお金を払うお客様」という意味ですので、コンサートであれレッスンであれ、もしくはYouTubeやライブ配信、またはネット販売するコンテンツであっても構いませんが、
とにかくあなたが生み出す価値にお金を支払うお客様がいるということです。

「レッスン教室を始めた時点からプロ」というのも、何も〇〇レッスン教室という屋号を掲げた瞬間からという意味ではなく、あなたのレッスンに価値を感じ、お金を払って通ってくださる生徒さんが出来た瞬間からという意味です。
その時点からその生徒さんにとってはプロという存在になるわけですが、これも同様に「客観的評価」ということになります。

プロ級とプロの違いは「客観的評価」を得ているかどうか

つまりプロとプロ級の違いとは、「客観的評価を得ているかどうか」ということになります。
いくらプロ級の技術や知識を持っていたとしても、他者が客観的に評価し、お金を払ってあなたの演奏を聴くために足を運ぶ、またはあなたのレッスンを受けるために教室に通う、あるいはあなたの動画やコンテンツを視聴するなどの結果が伴わなければ、プロではないと言えます。

客観的評価とは、自分以外の他者があなたの能力を認めることです。

吹奏楽部やクラシック楽団が出場するコンクールなどでは、審査員が「優勝」「金賞」などの評価をします。
バンドコンテストなどでも同様に有名プロデューサーやコンポーザーなどが審査員として参加し、出演バンドに評価を下します。

ライブでのお客様に関しては、あなたに興味のなかったお客様があなたの演奏を見たことで感動し、次回以降のライブにお金を払って足を運ぶことこそが評価となります。

音楽レッスンに関して言えば、無料体験レッスンなどであなたのレッスンを体験した生徒様が、次回からはお金を支払ってあなたのレッスンに通う決意をした時点で客観的評価を得たことになり、その瞬間からあなたはその生徒様にとってのプロとなります。

基礎練習を何年にも渡りコツコツと積み上げ、10年以上の演奏歴があったとしても、客観的評価がなければそれはただの自己満足で終わってしまいます。
自分以外の他者があなたの演奏やレッスン、またはコンテンツにお金を払うという明確な「客観的評価」の有無が、プロとプロ級の違いと言えます。

客観的評価を得るために必要な能力(技術面・知識面)

それでは次に、客観的評価を得るために必要な能力に関してお伝え致します。

技術面や知識面の客観的評価を得たい場合には、音楽検定の合格が非常に有効です。
当協会が運営する音楽検定は「技術面での客観的評価」であると言えます。
例えばギター検定2級に合格すると、ギターの演奏技術および知識に関してはプロレベルに達しているということを、資格として証明させていただきます。

例えばあなたがサポートギタリストとしてギャラをもらいたいのであれば、依頼主であるバンドメンバーに対してはギター検定2級合格証書は非常に有効であると言えます。
自己申告ではなく他者からの客観的評価によりあなたのギター技術がプロレベルであることを証明されているわけですから、あなたを雇うバンドメンバーは安心を感じることが出来ます。

レッスン教室を運営する方にとっても検定の合格は非常に有効で、生徒様から見れば「この教室の先生は知識、技術ともに教わるに値することを客観的に証明されている」ということになります。
※既に日本全国で多くのレッスン教室の先生方が、ご自身の教室またはレッスンの権威性を示すため、音楽検定を受検されています。

英語力では英語検定、簿記力では簿記検定などがあるように、ご自身の能力を自己申告をしてもあなたを雇う会社は納得してくれません。
履歴書に記載された「英検1級合格」「簿記2級合格」などの客観的評価が会社の面接官を納得させるわけです。

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客観的評価を得るために必要な能力(魅力面・動員面)

次に、いわゆるファンを作るという視点での客観的評価を得る方法をお伝えします。
冒頭でも申し上げた通りこの段階には技術や知識はあまり必要なく、ビジネス的な観点(ターゲティング・マーケティング)が必要です。

あなたの演奏、またはパフォーマンスは誰をどのように喜ばせるのか、誰のどのような悩みを解決するのか。
そしてそのターゲットはどこにいて、どんなワードで検索をし、どのようなページを閲覧しているのか。
このようにペルソナ(人物像)を明確にし、計画的にリーチしていく必要があります。

「性別」「年齢」「属性」などにより求める価値が変わるため、「みんなにとって良い音楽」というものは存在しません。

例えば40代男性と20代女性では、聴きたい音楽だけでなく日々の生活の悩みや今後の不安なども全く異なりますので、より細分化し、ターゲットを限定していきましょう。

仮にあなたのバンドのファンにしたいターゲットを20代女性としましょう。
20代女性と一言に言っても、20才になったばかりの女性と29才の女性では悩みや人生観は全く異なります。
20才になったばかりの女性は学業や恋愛に夢中になっているのに対し、29才の女性は結婚や子育てといった課題に追われている場合が多いからです。

それでは20才の女性に限定すると、その中でも属性は細かく分かれます。
恋に悩んでいる女性に向けた歌を歌うのだとすると、それは恋を応援する前向きな曲なのか、あるいは失恋で傷心の女性に向けた励ますような曲なのか、たったこれだけでも曲調やターゲットは大きく変わります。

あなたがレッスン教室を開く場合にも同様です。
あなたのレッスンに通ってほしい生徒様は今から音楽を始めたい全くの初心者の方なのか、ある程度経験がおありの方でさらに高度で専門的な技術を習得したい方なのか、もしくは演奏技術よりも仲間とバンドを組んで演奏できる場所を求めている人なのか。

今から音楽を始めたい方がターゲットなのであれば、その方々は普段どのようなワードでネット検索をし、どのようなレッスン形態であれば通いたいと感じるのか。
どれくらいの料金設定であれば無理なく通っていただけるのか。

そしてそのターゲットが普段閲覧しているサイトやSNSも理解する必要があります。
若者であればTikTok、中年世代であればFacebook、写真や画像で魅了する場合にはInstagram、詳しい解説付きの動画で価値を届ける場合にはYouTubeのように、世代にやコンテンツの内容によって好まれるSNSも異なります。
ご年配の方を相手にビジネスをしたいのにTikTok投稿をいくら頑張っても、あなたの求める客層が全く視聴していないのでは意味がありません。

この記事ではビジネス的な視点に関しては掘り下げませんが、今回お伝えしたいのは「技術を高めてプロ級になること」と「お客様の求める価値を提供すること」とは全く異なる視点となり、ただ技術を高めればプロになれるという思考を見直す必要があるということです。

最後に

プロとプロ級の違いは「客観的評価の有無」であることをご理解いただけましたでしょうか?
あなたのプロ級の演奏技術や音楽知識を求める人に提供することで、初めて「プロ」となります。
技術面での客観的価値は音楽検定によって証明されますが、魅力面や動員面に関してはビジネス的な視点も必要ですので、是非学んでみることをお勧め致します。

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