エレキベースの改造ポイント10選・各所のメリットとデメリット・お勧めメーカー紹介/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はエレキベースの改造をお考えの方のために、音質、演奏性、見た目を向上させるための代表的なポイントをご紹介しながら、
・改造ポイント
・それぞれのメリットとデメリット
・おすすめメーカーと特徴
などを詳しく解説させていただきます。

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エレキベースの改造をする際、各パーツのメリット・デメリットを把握することで、目的に合ったチューニングができます。また、メーカーごとの特徴も知っておくと、より理想の音作りが可能になります。


1.ピックアップ交換

メリット
• 音質のキャラクターを大きく変えられる。
• 出力を上げたり、ノイズを低減したりできる。

デメリット
• 交換にははんだ付けが必要(簡単なものは配線不要のモデルもあり)。
• ピックアップの相性によっては、ベース本体の特性とマッチしないこともある。

おすすめメーカーと特徴

1.Seymour Duncan(セイモア・ダンカン)
▶特徴
・ロック、メタル、フュージョンまで幅広く対応
・パワフルで明瞭なサウンド
・伝統的なものからモダンな設計まで豊富なラインナップ
▶代表的なモデル
・SPB-3 (Quarter Pound P-Bass):太くてパワフルなサウンド
・SJB-3 (Quarter Pound J-Bass):ジャズベース用で出力が強い
・APHB-1:ウォームでヴィンテージなハムバッカー

2.Fender(フェンダー)
▶特徴
・伝統的なヴィンテージトーンに強い
・クラシックなフェンダーベースに最適
・シングルコイル主体で、クリアで抜けの良いサウンド
▶代表的なモデル
・Pure Vintage ’63 P-Bass:60年代のプレベの音を忠実に再現
・Custom Shop ’60s J-Bass:ジャズベースのヴィンテージトーン

3.EMG
▶特徴
・アクティブピックアップの代表格
・ハムノイズが少なく、クリアでパワフルなサウンド
・ロックやメタルに最適
▶代表的なモデル
・EMG P:プレベ用アクティブPU、クリアで輪郭のあるサウンド
・EMG J:ジャズベ用アクティブPU、バランスが良くノイズレス
・EMG MMCS:ミュージックマン系のハムバッカー

4.Bartolini(バルトリーニ)
▶特徴
・ウォームで丸みのある音質
・高級ベースに搭載されることが多い
・ジャズ、フュージョン、R&Bに最適
▶代表的なモデル
・9J1:ジャズベース用、スムーズでバランスの良い音
・PBF-55:ファットでナチュラルなトーンのハムバッカー

5.Aguilar(アギュラー)
▶特徴
・プロベーシストにも人気のブランド
・アクティブ/パッシブどちらのピックアップも評価が高い
・温かみのあるサウンド
▶代表的なモデル
・AG 4P-60:60年代プレベのサウンドを忠実に再現
・AG 4J-HC:ノイズレス仕様のジャズベース用PU

6.Nordstrand(ノードストランド)
▶特徴
・高品質なハンドメイドピックアップ
・ヴィンテージ風からモダンなものまで幅広い
・スラップやフィンガーピッキングに適した明瞭な音質
▶代表的なモデル
・NP4:伝統的なプレベのサウンドを再現
・Big Single:ジャズベ用PU、ファットでパンチのあるトーン

7.Delano(デラノ)
▶特徴
・ヨーロッパ発の高品質PUメーカー
・アクティブ/パッシブの両方に対応
・モダンで洗練された音質
▶代表的なモデル
・JC 4 AL:ジャズベ用PU、ハイファイなサウンド
・PMVC 4 FE/M2:パワフルでパンチのあるプレベPU

8. DiMarzio(ディマジオ)
▶特徴
・ロックやメタル向けのパワフルなトーン
・パッシブPUでも高出力で力強い音
・コストパフォーマンスが高い
▶代表的なモデル
・DP122 Model P:プレベ用PU、太くてアグレッシブ
・DP123 Model J:ジャズベ用PU、クリアで輪郭のある音

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2.アクティブ・パッシブ回路の変更

メリット
・アクティブ化すると、EQの調整幅が広がり、音作りがしやすくなる。
・パッシブ化すると、自然な音のニュアンスを重視できる。

デメリット
・アクティブ回路は電池交換が必要。
・パッシブにすると、EQの自由度が下がる。

おすすめメーカーと特徴

1.Aguilar(アギュラー)
▶特徴
・ウォームでナチュラルな音質
・ジャズ、ファンク、ロックなど幅広いジャンルに対応
・扱いやすいEQで、パッシブっぽいナチュラルさも残る
▶ 代表的なモデル
• OBP-2(2バンドEQ):シンプルで扱いやすい
• OBP-3(3バンドEQ):幅広い音作りが可能

2.Darkglass Electronics(ダークグラス)
▶特徴
・モダンでエッジの効いたサウンド
・メタルやプログレに最適
・歪み系のプリアンプが特に有名
▶代表的なモデル
・Tone Capsule(3バンドEQ):ミッドレンジに特化した独自のコントロール
・Darkglass onboard preamp:ダークグラスらしいハイファイ&パンチのあるトーン

3.Bartolini(バルトリーニ)
▶特徴
・スムーズで丸みのあるウォームなサウンド
・ジャズやフュージョン向け
・高級ベースによく搭載される
▶代表的なモデル
• NTMB+F(3バンドEQ):幅広い帯域で繊細な音作りが可能

4.EMG
▶特徴
・ノイズレスでクリアなアクティブ回路
・アクティブPUとの相性が抜群
・ハイゲイン環境でもノイズが少ない
▶代表的なモデル
• BTC System(2バンドEQ):コンパクトで扱いやすい
• BQS System(3バンドEQ):細かい音作りが可能

5.Glockenklang(グロッケンクラング)
▶特徴
・超ハイファイでクリアなサウンド
・ベース本来のトーンを活かす設計
・上質な高音域が特徴
▶代表的なモデル
・2-Band / 3-Band EQ:ナチュラルで透明感のあるサウンド

6.John East(ジョン・イースト)
▶特徴
・高品質な英国製プリアンプ
・ヴィンテージトーンとモダンサウンドのバランスが良い
・Marcus Miller(マーカス・ミラー)系の音作りに最適
▶代表的なモデル
• J-Retro 01(ジャズベ用):スラップに最適なEQ設計
• Uni-Pre(汎用3バンドEQ):多機能でカスタマイズ性が高い

7.Sadowsky(サドウスキー)
▶特徴
・スラップやフィンガーピッキングに最適
・ローがしっかりしていて、抜けの良い音
・ベース本体のキャラクターを活かす設計
▶代表的なモデル
• Sadowsky Onboard Preamp(2バンドEQ):シンプルながらパンチのあるサウンド

8.Delano(デラノ)
▶特徴
・モダンかつハイファイなサウンド
・アクティブ/パッシブの切り替えがスムーズ
・ヨーロッパの高級ベースによく採用される
▶代表的なモデル
・Sonar 3(3バンドEQ):クリアでバランスの取れたトーン

9.Noll Electronics(ノール)
▶特徴
・ドイツ製の高品質プリアンプ
・ナチュラルな音質で、パッシブトーンも活かせる
・カスタム仕様のベースにもよく使われる
▶代表的なモデル
・TCM 3(3バンドEQ):柔らかくナチュラルなサウンド

3.コンデンサー・ポット交換

メリット
・高域の抜けやトーンの効き方を調整できる。
・コンデンサー交換だけなら比較的安価に改造できる。

デメリット
・音質の変化は比較的マイルドなので、大きな劇的変化は期待しにくい。

おすすめメーカーと特徴
・Orange Drop(スプラグ):ヴィンテージ系の定番。
・Mallory:ウォームなトーンが特徴。
・CTSポット:スムーズな可変と耐久性が高い。

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4.ブリッジ交換

メリット
・サスティンが向上し、音の安定感が増す。
・弦振動の伝達が良くなり、タイトな低音が得られる。

デメリット
・交換にはネジ穴の調整が必要な場合がある。
・重量が増し、バランスが変わることがある。

おすすめメーカーと特徴
・Hipshot A Style:サスティンが長く、調整幅が広い。
・Babicz FCH:弦振動の伝達効率が良く、均一なテンション感が得られる。
・Badass II:ロック系の定番。アタックが強めでパワフルな音。

5.ナット交換

メリット
・サスティンや音の明瞭度が向上する。
・弦の滑りが良くなり、チューニングの安定性が増す。

デメリット
・精密な加工が必要で、調整を間違えると逆に演奏性が悪化する。

おすすめメーカーと特徴
・Graph Tech TUSQ:滑らかな音の立ち上がり。
・Brass(真鍮)ナット:高音域がキラキラした音になる。
・Bone(牛骨)ナット:ナチュラルな音色で、オールジャンル対応。

6.ペグ交換

メリット
・チューニングの安定性が向上する。
・軽量化すれば、ヘッド落ちを防げる。

デメリット
・取り付け穴のサイズが合わないと加工が必要。

おすすめメーカーと特徴
・Hipshot Ultralite:超軽量でヘッド落ち防止に最適。
・Gotoh GB528:国産の高品質ペグ。安定性が高い。
・Schaller BM:ヴィンテージベース向けの定番。

7.シールドジャック交換

メリット
・ノイズ対策や耐久性の向上が期待できる。

デメリット
・交換にははんだ付けが必要。

おすすめメーカーと特徴
・Neutrik:プロ仕様の高品質ジャック。
・Switchcraft:アメリカ製の定番ジャック。

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8.シールド線の交換・ノイズ対策

メリット
ノイズが減り、音のクリアさが向上する。

デメリット
・はんだ付けが必要で、作業が細かい。

おすすめメーカーと特徴
・Mogami 2524:クリアなサウンドで、ノイズ耐性が高い。
・Belden 8412:温かみのある音質。

9.ストラップピンの交換

メリット
・ベースの落下防止になる。

デメリット
・取り付けに工具が必要。

おすすめメーカーと特徴
・Schaller S-Locks:耐久性が高く、着脱が簡単。
・Dunlop Straplok:ロック機構がしっかりしている。

10.塗装の変更・ボディ加工

メリット
・塗装を薄くすると、鳴りが良くなる。

デメリット
・作業が難しく、専門技術が必要。

おすすめ加工
・オイルフィニッシュ:木材の鳴りを生かすナチュラルな仕上げ。
・ラッカー塗装:ヴィンテージ感のある音になる。

まとめ

改造によって得られるメリットは大きいですが、デメリットも理解しながら、自分の求めるサウンドに合った改造を選ぶのがポイントです。特にピックアップやブリッジの交換は、音の変化が大きいので、こだわると良いでしょう。

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