2025/03/29
日本音楽能力検定協会です。
ギターのピッキングを速くするためには、適切なフォーム、効率的な動き、適切な練習方法を取り入れることが重要です。
今回はギターの速弾き上達のためにピッキングスピードを向上させるための理論、実践的な練習方法、フィンガリングの練習方法、そして初学者の方が陥ってしまいがちなミスや間違った練習法とその改善策などを詳しく解説します。
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速弾き初心者のうちはどうしても速く弾こうと考えてしまいがちですが、あなたが憧れる速弾きギタリスト達は速く弾こうとは思っていません。正確に弾ける速度があなたより速いのです。
例えばご自身では「自分は速弾きが上手くない」と考えている方でも、より歴の浅い方から見れば「あの人は自分より速く弾ける」と感じるはずです。
速弾き練習に取り掛かる前にまず根本的な考え方として、速く弾くのではなく、正確に弾ける速度を上げるという概念を念頭に置いてください。
ピッキングに関しては間違ったフォームや無駄な力みがあると、一定以上の速度で弾くことが難しくなります。最初はゆっくりと正確に弾くことを意識し、徐々にスピードを上げていくことが必要です。
1. ピックの持ち方と角度
2. 手首・指の使い方
3. 肘や腕の脱力
4. リズム感とメトロノーム練習
5. 筋力と持久力の向上
以上5点のどこかにひとつでも間違いがあると、練習を繰り返せば繰り返すほど間違った弾き方が身に着いてしまうため、いつまで経っても速弾きが上達しません。
まずは焦らずゆっくりと正しいフォームや練習法を身につけましょう。
基本的なピックの持ち方
1. 親指と人差し指を使う
• 親指の腹でピックを押さえ、人差し指の側面で支える。
• ピックが弦と平行にならないように、やや角度をつける。
2. ピックの突き出し具合を調整する
• ピックを深く持ちすぎると弦に引っかかりやすくなる。
• 逆に浅すぎるとコントロールが難しくなる。
ピックの角度
• ピックは弦に対して斜め30度〜45度の角度をつける。
• 完全に平行だと弦に引っかかりやすく、角度が付きすぎると音がスカスカになる。
ピッキングの動作
ピッキングには主に以下の3つの動作が使われます。

一般的には手首を主体にしつつ、指を補助的に使うのがベストです。
力みをなくす
• 力んでしまうと速く弾くことができません。
• 力を抜くことでピッキングのスピードと持続力が向上します。
• 自分の力の入れ具合を確認するには、長時間のダウンピッキングを試してみましょう。
BPMを徐々に上げる
1. メトロノームを60BPMに設定し、ゆっくりとオルタネイトピッキングを行う。
2. 5BPMずつ上げながら、スムーズに弾けるかを確認する。
3. 途中で崩れる場合はBPMを下げて修正する。
単音練習
1弦オルタネイト
• 開放弦または5フレットで、1本の弦のみをピッキング。
• ミュートをしっかりかけることで、ノイズを減らす。
• 100BPMからスタートし、16分音符で弾けるかを確認。
クロマチック練習
• 1フレットから4フレットを1-2-3-4の順に弾く。
• 6弦から1弦まで移動し、戻る。
• 弦移動時に力まないように注意する。
リズムを意識したスピード練習
リズムが乱れると、速く弾いてもグルーヴが崩れてしまうため、メトロノームでリズムパターンを変える練習が非常に有効です。
1. 4分音符でピッキング
2. 8分音符
3. 3連符
4. 16分音符
リズムの切り替えがスムーズにできるようになると、実際の演奏でも安定感が増します。
よくある間違いと改善方法
ピックを持つ角度、または弦に当てる角度が悪い
→解決策: 鏡を使って自分のピッキングを確認する。
力みすぎる
→解決策: 脱力を意識したゆっくりしたピッキングを行う。
リズムがずれる
→解決策: メトロノームを使い、ゆっくりから正確に練習する。
まとめ
• 正確性を優先し、無駄な動きを減らす。
• ピックの持ち方や角度を調整して、スムーズなピッキングを目指す。
• メトロノームを使い、徐々にBPMを上げる。
• 手首主体のピッキングを身につける。
• 脱力を意識し、持久力を鍛える。
ピッキングスピードは一朝一夕で向上するものではありません。毎日の練習をコツコツ続けることが、最も効果的な上達方法です。
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ギターの左手(左利きギターの場合は右手)のフィンガリングを速くするためには、以下のような練習と意識が重要です。
• 親指の位置: ネックの裏に軽く添え、力みすぎない。速弾きではネック中央や下側に位置すると指が開きやすい。
• 指の角度: フレットに対して指をできるだけ垂直に近づける。
• 手首の使い方: 手首を柔軟に使い、動きやすいポジションを探る。
• 各弦で 1フレット → 2フレット → 3フレット → 4フレット を弾く
• 各指(人差し指・中指・薬指・小指)を均等に動かす
• メトロノームを使い、ゆっくり正確に練習する
• 徐々にテンポを上げる
応用:
• 逆パターン 4-3-2-1 も練習
• 弦移動しながら実施
• 1-3-2-4や1-4-2-3などランダムなパターンも試す
• 1フレット→2フレット(ハンマリング)
• 2フレット→1フレット(プリング)
• これを3-4フレット、2-4フレットなどにも応用
指を浮かせない(弦から最低限しか離さない)意識
速いフィンガリングでは、無駄な指の動きを減らすのが重要です。
• 音を出していない指もなるべく 弦の近く に置いておく
• 動かす範囲を小さくすることで速さを向上させる
各指のフィンガリングの独立性を高める
• 指をバラバラに動かす練習をする
• 人差し指と薬指だけ、中指と小指だけ など特定の組み合わせで運指練習
実際のフレーズを使った練習
• スケール練習(メジャースケール、マイナースケール、ペンタトニックなど)を速いテンポで弾く
• 好きな曲の速弾きフレーズをゆっくりから始めて徐々にスピードアップ
メトロノームを活用し、徐々にスピードアップ
• 速く弾くには、最初は遅く、正確に弾くことが大事
• 例えば60BPMで練習 → 5BPMずつ上げていく など段階的にスピードアップ
リラックスして弾く
• 力みすぎると逆にスピードが落ちる
• 指に余計な負担をかけず、スムーズな動きを意識
まとめ
1. 正しいフォームを身につける
2. クロマチックやスケール練習で運指を鍛える
3. 指の独立性を高める練習をする
4. 実際のフレーズを速弾きに活かす
5. メトロノームを使って徐々に速くする
6. 力を抜いてスムーズなフィンガリングを意識
この練習を毎日少しずつ続けることで、確実にフィンガリングのスピードが上がります。
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• 指の順番を変えながら動かす
• 1-2-3-4(通常のクロマチック)
• 1-3-2-4(変則クロマチック)
• 4-3-2-1(逆クロマチック)
• 1-4-2-3(変則パターン)
• 指を弦に置き換えるイメージで、力まずにスムーズに動かすことが重要。
• 指を素早く叩きつける(ハンマリングの感覚)
• 指を滑らかに引き離す(プリングの感覚)
• これをリズムに合わせて繰り返す。
• オルタネイトピッキング(ダウン→アップを一定のリズムで)
• エコノミーピッキング(弦移動のスムーズさを意識)
• スウィープピッキング(上下にスムーズな動きで)
• リズムに合わせてメトロノームを使うと◎
• 例えば 中指でタップしつつ、人差し指と薬指を交互に叩く など。
• 指を独立して動かす力が鍛えられる。
• 輪ゴムを指にかけて開く運動(指の開閉力を鍛える)
• 指を1本ずつ独立して動かす練習
• 8分音符、16分音符、3連符を意識しながら叩く
• リズム感を鍛えつつ、ピッキングの安定感も向上
ギターを持っていない時やギターを弾けない時間でもこのような練習を積み重ねておくと、実際にギターを持った時に変化を感じられるようになります。
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ギターのピッキングを速くするためには、適切なフォーム、効率的な動き、適切な練習方法を取り入れることが重要です。
今回はギターの速弾き上達のためにピッキングスピードを向上させるための理論、実践的な練習方法、フィンガリングの練習方法、そして初学者の方が陥ってしまいがちなミスや間違った練習法とその改善策などを詳しく解説します。
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1. ピッキングスピードの基本概念
スピードと正確性の関係
ギターの速弾きでは、「速く弾くこと」よりも「正確に弾くこと」が重要です。速弾き初心者のうちはどうしても速く弾こうと考えてしまいがちですが、あなたが憧れる速弾きギタリスト達は速く弾こうとは思っていません。正確に弾ける速度があなたより速いのです。
例えばご自身では「自分は速弾きが上手くない」と考えている方でも、より歴の浅い方から見れば「あの人は自分より速く弾ける」と感じるはずです。
速弾き練習に取り掛かる前にまず根本的な考え方として、速く弾くのではなく、正確に弾ける速度を上げるという概念を念頭に置いてください。
ピッキングに関しては間違ったフォームや無駄な力みがあると、一定以上の速度で弾くことが難しくなります。最初はゆっくりと正確に弾くことを意識し、徐々にスピードを上げていくことが必要です。
スピードの限界を決める要素
ピッキングスピードを向上させるためには、以下の要素が関係します。1. ピックの持ち方と角度
2. 手首・指の使い方
3. 肘や腕の脱力
4. リズム感とメトロノーム練習
5. 筋力と持久力の向上
以上5点のどこかにひとつでも間違いがあると、練習を繰り返せば繰り返すほど間違った弾き方が身に着いてしまうため、いつまで経っても速弾きが上達しません。
まずは焦らずゆっくりと正しいフォームや練習法を身につけましょう。
フォームとピッキングの基礎
ピックの持ち方によってスピードやコントロールが大きく変わります。一般的に以下の持ち方が推奨されます。基本的なピックの持ち方
1. 親指と人差し指を使う
• 親指の腹でピックを押さえ、人差し指の側面で支える。
• ピックが弦と平行にならないように、やや角度をつける。
2. ピックの突き出し具合を調整する
• ピックを深く持ちすぎると弦に引っかかりやすくなる。
• 逆に浅すぎるとコントロールが難しくなる。
ピックの角度
• ピックは弦に対して斜め30度〜45度の角度をつける。
• 完全に平行だと弦に引っかかりやすく、角度が付きすぎると音がスカスカになる。
ピッキングの動作
ピッキングには主に以下の3つの動作が使われます。

一般的には手首を主体にしつつ、指を補助的に使うのがベストです。
力みをなくす
• 力んでしまうと速く弾くことができません。
• 力を抜くことでピッキングのスピードと持続力が向上します。
• 自分の力の入れ具合を確認するには、長時間のダウンピッキングを試してみましょう。
ピッキングスピードを向上させる練習方法
メトロノームを使った練習BPMを徐々に上げる
1. メトロノームを60BPMに設定し、ゆっくりとオルタネイトピッキングを行う。
2. 5BPMずつ上げながら、スムーズに弾けるかを確認する。
3. 途中で崩れる場合はBPMを下げて修正する。
単音練習
1弦オルタネイト
• 開放弦または5フレットで、1本の弦のみをピッキング。
• ミュートをしっかりかけることで、ノイズを減らす。
• 100BPMからスタートし、16分音符で弾けるかを確認。
クロマチック練習
• 1フレットから4フレットを1-2-3-4の順に弾く。
• 6弦から1弦まで移動し、戻る。
• 弦移動時に力まないように注意する。
リズムを意識したスピード練習
リズムが乱れると、速く弾いてもグルーヴが崩れてしまうため、メトロノームでリズムパターンを変える練習が非常に有効です。
1. 4分音符でピッキング
2. 8分音符
3. 3連符
4. 16分音符
リズムの切り替えがスムーズにできるようになると、実際の演奏でも安定感が増します。
よくある間違いと改善方法
ピックを持つ角度、または弦に当てる角度が悪い
→解決策: 鏡を使って自分のピッキングを確認する。
力みすぎる
→解決策: 脱力を意識したゆっくりしたピッキングを行う。
リズムがずれる
→解決策: メトロノームを使い、ゆっくりから正確に練習する。
まとめ
• 正確性を優先し、無駄な動きを減らす。
• ピックの持ち方や角度を調整して、スムーズなピッキングを目指す。
• メトロノームを使い、徐々にBPMを上げる。
• 手首主体のピッキングを身につける。
• 脱力を意識し、持久力を鍛える。
ピッキングスピードは一朝一夕で向上するものではありません。毎日の練習をコツコツ続けることが、最も効果的な上達方法です。
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2. フィンガリングの基本概念
次に弦を押さえる方の基本概念に移ります。ギターの左手(左利きギターの場合は右手)のフィンガリングを速くするためには、以下のような練習と意識が重要です。
1. 正しいフォームを身につける
無駄な力を抜き、スムーズに動けるフォームを意識しましょう。• 親指の位置: ネックの裏に軽く添え、力みすぎない。速弾きではネック中央や下側に位置すると指が開きやすい。
• 指の角度: フレットに対して指をできるだけ垂直に近づける。
• 手首の使い方: 手首を柔軟に使い、動きやすいポジションを探る。
2. 基礎的なフィンガリング練習
1-2-3-4運指(クロマチック練習)• 各弦で 1フレット → 2フレット → 3フレット → 4フレット を弾く
• 各指(人差し指・中指・薬指・小指)を均等に動かす
• メトロノームを使い、ゆっくり正確に練習する
• 徐々にテンポを上げる
応用:
• 逆パターン 4-3-2-1 も練習
• 弦移動しながら実施
• 1-3-2-4や1-4-2-3などランダムなパターンも試す
ハンマリング&プリング練習
フィンガリングをスムーズにするために、左手だけで音を鳴らす練習も有効。• 1フレット→2フレット(ハンマリング)
• 2フレット→1フレット(プリング)
• これを3-4フレット、2-4フレットなどにも応用
指を浮かせない(弦から最低限しか離さない)意識
速いフィンガリングでは、無駄な指の動きを減らすのが重要です。
• 音を出していない指もなるべく 弦の近く に置いておく
• 動かす範囲を小さくすることで速さを向上させる
各指のフィンガリングの独立性を高める
• 指をバラバラに動かす練習をする
• 人差し指と薬指だけ、中指と小指だけ など特定の組み合わせで運指練習
実際のフレーズを使った練習
• スケール練習(メジャースケール、マイナースケール、ペンタトニックなど)を速いテンポで弾く
• 好きな曲の速弾きフレーズをゆっくりから始めて徐々にスピードアップ
メトロノームを活用し、徐々にスピードアップ
• 速く弾くには、最初は遅く、正確に弾くことが大事
• 例えば60BPMで練習 → 5BPMずつ上げていく など段階的にスピードアップ
リラックスして弾く
• 力みすぎると逆にスピードが落ちる
• 指に余計な負担をかけず、スムーズな動きを意識
まとめ
1. 正しいフォームを身につける
2. クロマチックやスケール練習で運指を鍛える
3. 指の独立性を高める練習をする
4. 実際のフレーズを速弾きに活かす
5. メトロノームを使って徐々に速くする
6. 力を抜いてスムーズなフィンガリングを意識
この練習を毎日少しずつ続けることで、確実にフィンガリングのスピードが上がります。
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3. ギターがなくても出来る速弾き上達練習法
ギターがなくても速弾きを鍛える方法はいくつかあるよ。指の独立性やスピード、正確性を高めるために、次のようなトレーニングを試してみて。1.指の独立性トレーニング(テーブルや太ももでもOK)
テーブルや太ももを弦に見立てて、次の動きを意識しながら指を動かす。• 指の順番を変えながら動かす
• 1-2-3-4(通常のクロマチック)
• 1-3-2-4(変則クロマチック)
• 4-3-2-1(逆クロマチック)
• 1-4-2-3(変則パターン)
• 指を弦に置き換えるイメージで、力まずにスムーズに動かすことが重要。
2.ハンマリング&プリングの指トレーニング(ペンやストローでもOK)
ペンやストローを軽く握って、指だけを動かしてハンマリングとプリングの動きを再現。• 指を素早く叩きつける(ハンマリングの感覚)
• 指を滑らかに引き離す(プリングの感覚)
• これをリズムに合わせて繰り返す。
3.エアーピッキング
空中でピッキングの動きを再現して、右手の動きを鍛えます。この時手首から動きがスタートしていることと脱力ができているかを確認しましょう。• オルタネイトピッキング(ダウン→アップを一定のリズムで)
• エコノミーピッキング(弦移動のスムーズさを意識)
• スウィープピッキング(上下にスムーズな動きで)
• リズムに合わせてメトロノームを使うと◎
4.タッピング練習(膝やテーブルなどで)
片手で机をタップしながら、もう片手で指を叩く。• 例えば 中指でタップしつつ、人差し指と薬指を交互に叩く など。
• 指を独立して動かす力が鍛えられる。
5.握力&指の持久力トレーニング
• ゴムボールやハンドグリップを握る(握力強化)• 輪ゴムを指にかけて開く運動(指の開閉力を鍛える)
• 指を1本ずつ独立して動かす練習
6.メロロノームを使った指リズムトレーニング
メトロノームを60BPMくらいに設定し、指で机を叩く。• 8分音符、16分音符、3連符を意識しながら叩く
• リズム感を鍛えつつ、ピッキングの安定感も向上
ギターを持っていない時やギターを弾けない時間でもこのような練習を積み重ねておくと、実際にギターを持った時に変化を感じられるようになります。
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