2025/03/20
日本音楽能力検定協会です。
今回はボーカルの発声の基本である「腹式呼吸」の基本的なやり方と練習方法をお伝えさせていただきます。
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その状態でお腹に手を置いて呼吸をしてみてください。
息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹が凹む状態をご確認いただけるかと思います。
上手に出来ない方はこんな場面を思い出してみてください。
仰向けに寝ている人を見ると布団のお腹のあたりがゆっくりと上下しているのを見て「眠っているな」と思ったことがないでしょうか?
人間は仰向けで寝ている時は自然と腹式呼吸になります。
座ってリラックスしている時なども腹式呼吸になる場合もあるのですが、歌を歌う場合には息を吸う際に肩が上がってしまい胸式呼吸となってしまいます。
※一概に胸式呼吸が良くないという意味ではありません。プロの歌手の中にも胸式呼吸の発声で非常に魅力的な方も多く存在します。
・楽な状態で大きな声を出すことが出来る
・音程が安定する
・ファルセット(裏声)などの弱い声が安定する
・ウィスパーボイスなどの優しい声もしっかり響いて届かせられる
・喉に負担がかからないためスタミナが長持ちする
などなど、良いことだらけです。
それまではフラフラと不安定だった音程がどっしりと安定し、聞き手に安心感を与えることができるようになります。
高音部分で苦しい個所、また、ファルセットやウィスパーボイスなどの弱くなってしまう箇所こそ腹式呼吸を意識すると、太く安定した発声を手に入れることが可能です。
さらに、喉を力ませることなくお腹から発声した力を利用するため、何曲も歌い続けると喉が枯れたり声が出なくなるという現象も激減します。
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楽器演奏だけでなくスポーツにおいても格闘技においても、全ては脱力に辿り着きます。
例えば人間の赤ちゃんの泣き声などは凄い声量で、周りの人々が耳を塞いでしまうような場面も見受けられますが、成長し大人になったあなたは赤ちゃんの頃と同じような声量、もしくはあの頃以上の大声を出せるでしょうか?
何の知識も経験もない生まれたての赤ちゃんの方が、発声の基礎を知っているのです。
他にもこのような経験はないでしょうか?
小学校の体育の時間にドッジボールやバスケットボールをプレイしている時、お腹にボールが当たって「うっ!」と声が出てしまうような場面です。
また、格闘技経験者の方は腹部に攻撃(ボディーブローなど)を受けて声が出てしまったり、のんびりとした日常の中で飼い猫が自分のお腹の上に飛び乗って来て「おえっ!」と声が出てしまうような場面です。
そういった場面であなたはボールや相手の攻撃がお腹に当たる瞬間を狙って声を出したわけではないはずです。
声を出すつもりなどなかったけど、急に圧迫されたことで声が出てしまったはずです。
この状態がもっとも油断していて脱力できていたため、予想以上の声が出てしまったという状態です。
この原理を利用すると、ご自身でも予想できないレベルの声を出すことが可能というわけです。
他にも例えばエサを待っている犬などが舌を出して「ハッハッハッ」と息を漏らしているの場面を想像できますでしょうか?
あの呼吸は腹式呼吸になっていて、人間が真似しようとすると腹式呼吸の速度が速すぎてなかなか上手に出来ません。
つまり犬は腹式呼吸の達人(達犬)というわけです。そのため、遠吠えなどではどこまで届くような「ワオーン!」という伸びのある大声を出せるというわけです。
英語の発音なども腹式呼吸で発声すると言われており、そのおかげか英語圏の方々は普段から腹式呼吸が鍛えられているため、口先だけで日本語を発音する日本人よりも、平均的な歌唱力が高いように感じます。
そんな時は鼻から息を吸うようにしてみてください。
椅子に座った状態でも結構ですので、肩の力を抜いて鼻から息を吸うようにしてみると、お腹が膨らむのをご確認いただけるかと思います。
その膨らんだ分だけお腹を凹ましていくと息を吐く動作となり、腹式呼吸の完成です。
鼻から息を吸うことでお腹が膨らむ感覚を掴んでくると、口から息を吸っても同じルートを通ってお腹に息を溜める感覚が分かってきます。
自然と出来るようになるまで何度も繰り返し練習しましょう。
腕だけの力では大きな力が生まれないと同時に非常に疲れやすく、すぐにスタミナが切れてしまいます。
それを克服するため一流のスポーツ選手たちは足で地面を蹴りだす力を、足→腰→背中→肩→肘→手首の順で伝えていくのです。
つまり、野球のバッターやテニスのストロークで言えばミートの瞬間、ボクシングのパンチで言えば相手にヒットする瞬間、バスケットボールのフリースローで言えばボールが手から離れる瞬間、つまり目的の動作よりも少し前には足で地面を蹴りだしているということになります。
発声の話に戻ると、例えば「あ!」と声を出したい場合、その瞬間の少し前にはお腹を凹ませて空気を送り出し始めている、もしくはそうしなければ間に合わないということです。
もちろんその時間は何秒も前ではなくほんの一瞬ではありますが、お腹を凹ませて息を送り出し、それが喉を通って声になるまでの過程を確認してみることが重要です。
野球やテニスの経験者の方であれば、ボールをジャストミートした時には打った感触が全くないという感触を味わったことがあるのではないでしょうか?
バットまたはラケットがまるで素振りをした時のようにスーッと移動し、相手のボールを打ち返した時に発生する抵抗や衝撃が全くない感触です。
その状態がまさにベストショットと言える状態で、足から蹴りだした力が腰を伝い肩を伝い腕に伝わり、全てのタイミングと力加減(または脱力加減)が完璧に上手くいった時に発生します。
ボクシングなどの格闘技でも「相手を倒せるパンチには感触がない」という言葉をしばしば耳にします。
プロの歌手やボイストレーニングの先生などはこのタイミングが非常に上手く、最も脱力した状態で無駄なく力を伝え、声に変換しているのです。
また、プロの歌手やボイストレーニングの先生の素晴らしい発声を目の当たりにした時、「なぜそんなに楽そうに大きな声が出るのだろう?」と感じたこと、あるいは質問をしたことはないでしょうか?
そう感じることこそが本質を示してます。
楽そうなのに大きな声が出るのではなく、楽そうだから大きな声が出るのです。
今回は最後にどんな場面でも問題なく行える呼吸練習法をご紹介します。
ストローを加えたらゆっくりを息を吸います。
この時もちろん腹式呼吸を意識するので、肩が上がって胸式呼吸にならないよう、横隔膜が膨らんでいくのを確認しながら息を吸います。
最初は5秒くらいかけてゆっくりと息を吸いましょう。
最大限まで息を吸い終わったら、その状態で5秒間息を止めてキープします。
5秒後に一気に息を吐き出します。※この時はストローに向かって息を吐き出すのではなく、ストローを外して普通に息を吐いて結構です。
ストローを使用する理由は、細く息を吸うことでこのトレーニングを繰り返すことで息がお腹に入りやすく、また肩が上がらないよう意識する余裕も生まれるためです。
最初は5秒かけて吸っていた息を徐々に10秒かけるなど長くしたり、息を止めてキープする時間も徐々に長くするなど工夫していくと、より呼吸器官が鍛えられます。
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スポーツや格闘技などと同様、最初のうちは正しいフォームやストロークなどが窮屈に感じてしまい、つい今のご自身の楽な状態に戻ってしまいがちですが、基本的なトレーニングを根気よく続けて腹式呼吸が身に着いてくると、楽に安定した声を出せるようになることにお気付きいただけるかと思います。
日常生活や普段のお仕事などで大きな声を出す機会が多い方は、腹式呼吸などマスターしなくてもバンドに負けない大きな声が出る方もいらっしゃるかと存じます。
しかしそれはただの大声である場合が多く、力みが発生しているためオーディエンスにとっても聞き苦しく、歌っているご本人にとっても非常に疲れる歌い方となってしまい、すぐにスタミナを消費してしまいます。
前項でもお伝えした通り、音楽技術の習得において基礎をしっかりと身に着けることは非常に重要であり、しっかりとした基礎の土台なしでは上手い下手以前に聞き苦しいのみの歌声となってしまうため、まずはこの腹式呼吸を完全に身に着け、その上であえて表現として胸式呼吸を使う、あるいは感情的に叫んでいる場面を演出するためにわざと間違った発声で叫ぶなどのアレンジをするようにしてください。
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今回はボーカルの発声の基本である「腹式呼吸」の基本的なやり方と練習方法をお伝えさせていただきます。
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腹式呼吸のやり方
まずは広い場所に仰向けに寝転びます。その状態でお腹に手を置いて呼吸をしてみてください。
息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹が凹む状態をご確認いただけるかと思います。
上手に出来ない方はこんな場面を思い出してみてください。
仰向けに寝ている人を見ると布団のお腹のあたりがゆっくりと上下しているのを見て「眠っているな」と思ったことがないでしょうか?
人間は仰向けで寝ている時は自然と腹式呼吸になります。
座ってリラックスしている時なども腹式呼吸になる場合もあるのですが、歌を歌う場合には息を吸う際に肩が上がってしまい胸式呼吸となってしまいます。
※一概に胸式呼吸が良くないという意味ではありません。プロの歌手の中にも胸式呼吸の発声で非常に魅力的な方も多く存在します。
腹式呼吸のメリット
腹式呼吸をマスターすることで得られるメリットをご紹介します。・楽な状態で大きな声を出すことが出来る
・音程が安定する
・ファルセット(裏声)などの弱い声が安定する
・ウィスパーボイスなどの優しい声もしっかり響いて届かせられる
・喉に負担がかからないためスタミナが長持ちする
などなど、良いことだらけです。
それまではフラフラと不安定だった音程がどっしりと安定し、聞き手に安心感を与えることができるようになります。
高音部分で苦しい個所、また、ファルセットやウィスパーボイスなどの弱くなってしまう箇所こそ腹式呼吸を意識すると、太く安定した発声を手に入れることが可能です。
さらに、喉を力ませることなくお腹から発声した力を利用するため、何曲も歌い続けると喉が枯れたり声が出なくなるという現象も激減します。
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腹式呼吸をマスターするコツと考え方
腹式呼吸とはお腹に力を入れることであると誤解していらっしゃる方が稀に見受けられますが、これは真逆の思い違いです。楽器演奏だけでなくスポーツにおいても格闘技においても、全ては脱力に辿り着きます。
例えば人間の赤ちゃんの泣き声などは凄い声量で、周りの人々が耳を塞いでしまうような場面も見受けられますが、成長し大人になったあなたは赤ちゃんの頃と同じような声量、もしくはあの頃以上の大声を出せるでしょうか?
何の知識も経験もない生まれたての赤ちゃんの方が、発声の基礎を知っているのです。
他にもこのような経験はないでしょうか?
小学校の体育の時間にドッジボールやバスケットボールをプレイしている時、お腹にボールが当たって「うっ!」と声が出てしまうような場面です。
また、格闘技経験者の方は腹部に攻撃(ボディーブローなど)を受けて声が出てしまったり、のんびりとした日常の中で飼い猫が自分のお腹の上に飛び乗って来て「おえっ!」と声が出てしまうような場面です。
そういった場面であなたはボールや相手の攻撃がお腹に当たる瞬間を狙って声を出したわけではないはずです。
声を出すつもりなどなかったけど、急に圧迫されたことで声が出てしまったはずです。
この状態がもっとも油断していて脱力できていたため、予想以上の声が出てしまったという状態です。
この原理を利用すると、ご自身でも予想できないレベルの声を出すことが可能というわけです。
他にも例えばエサを待っている犬などが舌を出して「ハッハッハッ」と息を漏らしているの場面を想像できますでしょうか?
あの呼吸は腹式呼吸になっていて、人間が真似しようとすると腹式呼吸の速度が速すぎてなかなか上手に出来ません。
つまり犬は腹式呼吸の達人(達犬)というわけです。そのため、遠吠えなどではどこまで届くような「ワオーン!」という伸びのある大声を出せるというわけです。
英語の発音なども腹式呼吸で発声すると言われており、そのおかげか英語圏の方々は普段から腹式呼吸が鍛えられているため、口先だけで日本語を発音する日本人よりも、平均的な歌唱力が高いように感じます。
初心者の方が簡単に腹式呼吸に切り替える方法
今から腹式呼吸をマスターしたい初心者の方は、息を吸うとついつい肩が上がって胸式呼吸になってしまう場面が多く見受けられます。そんな時は鼻から息を吸うようにしてみてください。
椅子に座った状態でも結構ですので、肩の力を抜いて鼻から息を吸うようにしてみると、お腹が膨らむのをご確認いただけるかと思います。
その膨らんだ分だけお腹を凹ましていくと息を吐く動作となり、腹式呼吸の完成です。
鼻から息を吸うことでお腹が膨らむ感覚を掴んでくると、口から息を吸っても同じルートを通ってお腹に息を溜める感覚が分かってきます。
自然と出来るようになるまで何度も繰り返し練習しましょう。
ワンテンポ速くお腹を凹ませて息を送り出す
野球のバッティング、テニスやバドミントンのストローク、ボクシングのパンチ、バスケットボールのフリースローなどでは、全て足から力が発生し最後に手の先に伝えていくことで大きな力を生み出します。腕だけの力では大きな力が生まれないと同時に非常に疲れやすく、すぐにスタミナが切れてしまいます。
それを克服するため一流のスポーツ選手たちは足で地面を蹴りだす力を、足→腰→背中→肩→肘→手首の順で伝えていくのです。
つまり、野球のバッターやテニスのストロークで言えばミートの瞬間、ボクシングのパンチで言えば相手にヒットする瞬間、バスケットボールのフリースローで言えばボールが手から離れる瞬間、つまり目的の動作よりも少し前には足で地面を蹴りだしているということになります。
発声の話に戻ると、例えば「あ!」と声を出したい場合、その瞬間の少し前にはお腹を凹ませて空気を送り出し始めている、もしくはそうしなければ間に合わないということです。
もちろんその時間は何秒も前ではなくほんの一瞬ではありますが、お腹を凹ませて息を送り出し、それが喉を通って声になるまでの過程を確認してみることが重要です。
力むのではなくタイミングが重要
腹式呼吸はタイミングが重要です。野球やテニスの経験者の方であれば、ボールをジャストミートした時には打った感触が全くないという感触を味わったことがあるのではないでしょうか?
バットまたはラケットがまるで素振りをした時のようにスーッと移動し、相手のボールを打ち返した時に発生する抵抗や衝撃が全くない感触です。
その状態がまさにベストショットと言える状態で、足から蹴りだした力が腰を伝い肩を伝い腕に伝わり、全てのタイミングと力加減(または脱力加減)が完璧に上手くいった時に発生します。
ボクシングなどの格闘技でも「相手を倒せるパンチには感触がない」という言葉をしばしば耳にします。
プロの歌手やボイストレーニングの先生などはこのタイミングが非常に上手く、最も脱力した状態で無駄なく力を伝え、声に変換しているのです。
また、プロの歌手やボイストレーニングの先生の素晴らしい発声を目の当たりにした時、「なぜそんなに楽そうに大きな声が出るのだろう?」と感じたこと、あるいは質問をしたことはないでしょうか?
そう感じることこそが本質を示してます。
楽そうなのに大きな声が出るのではなく、楽そうだから大きな声が出るのです。
大きな声を出せない場所での練習方法
ボーカルや発声の練習と言えばカラオケやスタジオなど、大きな声を出しても問題ない場所で行うことが基本ではあるものの、速く上達するにはやはりご自宅や電車の中、もしくは仕事中でも問題なく行うことのできれば最高です。今回は最後にどんな場面でも問題なく行える呼吸練習法をご紹介します。
ストロー練習法(ゆっくり吸って息を止めて一気に吐く)
まずはストローを1本ご用意いただきます。ストローを加えたらゆっくりを息を吸います。
この時もちろん腹式呼吸を意識するので、肩が上がって胸式呼吸にならないよう、横隔膜が膨らんでいくのを確認しながら息を吸います。
最初は5秒くらいかけてゆっくりと息を吸いましょう。
最大限まで息を吸い終わったら、その状態で5秒間息を止めてキープします。
5秒後に一気に息を吐き出します。※この時はストローに向かって息を吐き出すのではなく、ストローを外して普通に息を吐いて結構です。
ストローを使用する理由は、細く息を吸うことでこのトレーニングを繰り返すことで息がお腹に入りやすく、また肩が上がらないよう意識する余裕も生まれるためです。
最初は5秒かけて吸っていた息を徐々に10秒かけるなど長くしたり、息を止めてキープする時間も徐々に長くするなど工夫していくと、より呼吸器官が鍛えられます。
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最後に
いかがでしたでしょうか?今回はボーカルの発声の基本である腹式呼吸についてご説明させていただきました。スポーツや格闘技などと同様、最初のうちは正しいフォームやストロークなどが窮屈に感じてしまい、つい今のご自身の楽な状態に戻ってしまいがちですが、基本的なトレーニングを根気よく続けて腹式呼吸が身に着いてくると、楽に安定した声を出せるようになることにお気付きいただけるかと思います。
日常生活や普段のお仕事などで大きな声を出す機会が多い方は、腹式呼吸などマスターしなくてもバンドに負けない大きな声が出る方もいらっしゃるかと存じます。
しかしそれはただの大声である場合が多く、力みが発生しているためオーディエンスにとっても聞き苦しく、歌っているご本人にとっても非常に疲れる歌い方となってしまい、すぐにスタミナを消費してしまいます。
前項でもお伝えした通り、音楽技術の習得において基礎をしっかりと身に着けることは非常に重要であり、しっかりとした基礎の土台なしでは上手い下手以前に聞き苦しいのみの歌声となってしまうため、まずはこの腹式呼吸を完全に身に着け、その上であえて表現として胸式呼吸を使う、あるいは感情的に叫んでいる場面を演出するためにわざと間違った発声で叫ぶなどのアレンジをするようにしてください。
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