【楽器屋さんに行く前に確認!】初めてベースを購入する時のチェックポイントと注意点7選/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回は今からベースを始める方が初めてベースを購入する際の注意点とチェック次項をご紹介させていただきます。
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1.予算を決める

まずはベースを購入するご予算をある程度決めておくことをお勧め致します。

ベースには初心者向けの安価なものから、数十万円のものまで様々あります。
例えば3万円以内で買いたいと思い楽器屋に足を運んだとしても、店員さんはより高価なベースを勧めてくる場合がほとんどです。
なぜなら店員さんはより高価な楽器を売って店の売り上げを向上させることが仕事だからです。

かと言って嘘をついて高い物を買わせようとしてくるわけではなく、「あなたが選んだ3万円のベースよりも、こちらの5万円のベースの方がこういう点で優れています。もう少し予算を上げても良いようでしたらこちらの方がお勧めです」という風に別のベースを勧めてくる場合がほとんどです。

その情報は確かに正しいのですが、これを全て真に受けていてはあなたのご予算を越えてしまいますので、「店員さんに何を言われても必ず〇万円以内でおさめる」と決めてから楽器屋に行くことが大事です。

2.プレベ(プレシジョンベース)orジャズベース(ジャズべ)

次に、プレシジョンベースを買うのかジャズベースを買うのかを明確にしておきましょう。


プレベとジャズべの違いを説明するには少なからず専門的な言葉を使う必要があるため、初心者の方のために簡単にご説明するとしたら、プレベは太く力強いサウンド、ジャズべは力強いサウンドとエッジの効いたサウンドとその両方をミックスできる、といったところでしょうか。

ジャズべとプレベの音の違いは、ピックアップの性質によるものです。
ピックアップとはベースを弾いた際の弦の振動を電気信号に変えるための装置です。

 

画像左の青いベースがプレシジョンベースのピックアップです。
2つのピックアップが一つにまとまって装備されています。これにより力強いサウンドが手に入ります。

画像右の赤いベースがジャズベースのピックアップです。
2つのピックアップが距離を置いて装備されていて、それぞれの音の切り替えやミックスが可能です。

中にはPJベースという「プレシジョンベースとジャズベースの両方の要素が入ったベース」というものもあります。

最初のうちはこう説明されても分かりにくいかと思いますので、専門的な説明はさておき、楽器屋さんで実際に手に取ってみて音を聞いてみることをお勧めします。

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3.ベースの形や色を決める

ジャズべかプレベかが決まったら、次はベースの形や色を選びます。
色に関しては好みのもので結構ですが、形はベースの演奏スタイルに大きな影響を及ぼします。

まずは初心者の方のために、ベースの種類を大まかにご説明いたします。

最もベーシックな形


最も一般的な形のベースです。
先程ご説明させていただいたプレシジョンベースやジャズベースもこの形のものが多く、世界中で最も人気のあるモデルです。


スティングレイ、ミューッジックマン


ここ20年ほど前から爆発的に人気を誇り始めたこのモデル。
ボディー中央の大きな楕円形のピックガードが特徴的で、海外の有名アーティストが使用したことで世界中で人気となりました。
パワフルなベースプレイはもちろん、超絶スラップなどをやりたい方にも人気が高いモデルです。

リッケンバッカー


特徴的な形のこのベースは好みが分かれますが、何本も同じモデルを買い集めるほどのマニアも多く、一度使うとクセになるベースです。
今回は初心者の方のためにご説明しているため専門的な解説は省きますが、初心者モデルを卒業する段階、もしくはちょっと変わった趣向の方はリッケンバッカーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

バイオリンベース


この形を見るとどうしてもビートルズを連想しますが、この特殊なベースのファンも世界中に絶えません。
明らかに目を引く見た目が目的で使用する方も多いようですが、音もかなり特徴的です。

アコースティックベース


エレキベースとアコースティックベースの違いはエレキギターとアコースティックギターの違いと同じで、ロックなサウンドというよりは落ち着いた楽曲を演奏したい場合に適しています。
エレキ楽器と違いサステイン(音の伸び)が弱いものの、それがアコースティック楽器の味ですので、演奏したい楽曲のタイプによってはアコースティックベースでしか出せない良さを味わうことができます。

他にもいろいろな種類のベースがありますので、ぜひ事前によく調べて、あなたの理想とする1本を見つけてみてください。

4.アクティブorパッシブ

アクティブかパッシブかというのは、簡単に言うと電池が入るタイプかそうでないか、ということです。
この項ではアクティブとパッシブのメリットおよびデメリットを簡単にご説明いたします。

アクティブ(電池が入るタイプ)

・より輪郭のハッキリとした抜けの良い音が出る
・ノイズが少ない
・ベース本体で音を作り変えられる
・電池が切れると音が弱くなる
・電池の費用がかかる上に定期的な交換が面倒

パッシブ(電池が入らないタイプ)

・バンド全体に馴染むサウンド
・コントロールがシンプルで扱いやすい
・電池の交換の手間や費用がかからない


アクティブとパッシブに関しましては優劣はなく、どちらがご自身の演奏スタイルに合っているかという点で選ぶと良いでしょう。

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5.試奏してみる



近年では楽器をネットショップで購入する方も多いようですが、やはり楽器を買う際には楽器屋に足を運び、試し弾きをしてみることをお勧めします。
店員さんに「このベースを試奏させてください」と一言言えば、チューニングを合わせてアンプに接続するなどの準備をしてくれます。

見た目は好みでも実際にベースを持ってみると握った感触が予想と違っていたり、音が思ったよりも好みでなかったりと、試してみないと分からないことが色々と見えてきます。
鏡の前に立ってそのベースを持っている自分の姿を確認しても良いかも知れません。

まだご自身でベースをあまり弾けない場合には、店員さんにお願いすると上手に弾いて見せてくれますので、欲しいベースの本来のサウンドや性質を確かめるためにも是非お願いしてみましょう。

6.ケースを選ぶ

ベースケースには大きく分けて3つの種類がありますので、ご説明させていただきます。

ソフトケース

 
通常のギターを購入するとこのソフトケースがセットで付いてきます。
材質は薄く頼りないですが、手に持つことも背負うこともでき、何より軽いので持ち運びには便利です。

セミ・ハードケース


材質はソフトケースに近いものの、ベースを保護できるしっかりとした作りです。
ハードケースほどかさばらないため持ち運びにも便利で、近年では最も人気のあるケースです。
しかし購入したベースに元々付属品として付いてくることはほぼないので、別途購入する必要があります。

ハードケース


最後にご紹介するのはハードケースです。
数十万円クラスのベースを購入すると付属品として無料でついてくる場合が多いこのケースは、ベースを最も安全に保護します。
重くかさばる上に、背負うことが出来ないので手で持ち運ぶしかないのが難点ですが、やはり大切なベースを安全に持ち運ぶためには最適と言えます。

7.付属品を購入する

購入するベースが決まったら最後にベース周りのアイテムを購入します。

チューナー


まず最優先で間違いなく購入しなければいけないのがチューナーです。
ピアノでいうところの調律をするための機械で、画像はクリップチューナーと呼ばれ、ベースのヘッド部分にクリップを挟んで使用しますが、ベースと接続して使用するタイプもあります。
上級者になるとチューナーなしでもチューニングをできるようになりますが、初心者のうちは絶対に必要になりますので、間違いなく購入しましょう。

ピック



ベースの弦を弾くためのもので、ベースを指で弾くスタイルの方には必要ないように感じるかも知れませんが、絶対にピックを使用しないベーシストでない限り、こちらも最初に数枚購入しておくことをお勧めします。
形状は大きく分けて2種類で、ティアドロップ型(涙型)と三角形のおにぎり型に分かれますが、ベースの場合はギターと比較すると弦が太いため、おにぎり型を使う場合がほとんどです。
材質や硬さ・厚さなど様々ですが、練習を積み重ねるうちにご自身に合うものが見つかってきますので、まずは何種類か試してみると良いでしょう。

アンプ



ベースの音を増幅するためのスピーカーです。かなり大きな音が出せるのでご自宅で練習する際には小さいボリュームでしか使用できませんが、エレキギターとはアンプを通して演奏するための楽器ですので、こちらも必ず入手しておきましょう。
ヘッドフォンも繋ぐことが出来るため、深夜などに練習する際は近所迷惑にならないようヘッドフォンを装着しましょう。

シールド


ベースとアンプを接続する配線です。アンプと違いシールドはリハーサルスタジオや本番のライブハウスなどにも持ち込むため、3メートルから5メートルのものを用意しておくと良いでしょう。
シールドにも様々なメーカーや特色があり、価格によって品質も大きく異なります。
とりあえずアンプから音が出れば良いのであれば数百円から購入できるものもありますが、数千円~1万円近くするものですと音質がかなり良くなり、特に高価なベースを使用している方にとってはシールドの品質は重要です。

ストラップ


ベースを立って演奏する際に肩にかけるためのストラップです。立って演奏する予定のない方でも、ストラップをかけた方が座って弾く時も安定する方もいらっしゃるようですので、念のため購入しておくと良いかも知れません。

交換用の弦(予備)


練習中または演奏中に誤って弦が切れてしまったり、経年劣化による弦のサビなどが原因で交換するタイミングは多くやってきますので、交換用の弦は必ず準備しておきましょう。
弦にもさまざまなメーカーがあり材質や太さ、サウンドにも大きく影響します。

クロス


ベースのボディーを拭き取る布です。ボディーや塗装を傷つけないため柔らかい素材で作られています。
演奏後や練習後は指紋や手汗などでベースが汚れているので、必ず綺麗に拭きとって保管しましょう。

フレットガード


ベースをケースに入れて持ち運ぶ際にネックと弦の間に挟み、ケース外からの圧迫によるフレットへの負担から守るためのものです。
特に満員電車などに乗ってベースを持ち運ぶ際にはギターの圧迫の可能性が高いため、必ずフレットガードを使用するようにしましょう。

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5弦ベース、6弦ベース

最後に少し特殊ではありますが、5弦ベースや6弦ベースをご紹介します。


通常ベースの弦は4本ですが、近代音楽ではジャンルの増加や細分化により、5弦ベースや6弦ベースなどを主に使用するアーティストも増加傾向にあります。
そのバンドのベーシストに憧れた方などは最初から5弦ベースを購入する方もいらっしゃるようです。

最後に

いかがでしたでしょうか?今回はベースを初めて購入する方のために基本的な知識をお伝え致しました。楽器選びは今後の音楽人生に大きな影響を与えますので、あなたにとって最高の1本を見つけてみてください。
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