2025/03/10
日本音楽能力検定協会です。
今回は、ゼロから始めやすい楽器を難易度別にご紹介します。
それぞれの楽器の特性や練習場所の確保、楽器の価格帯などをご説明した後、最後にランキング形式でご紹介します。
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楽器購入★☆☆☆☆
練習場所★★☆☆☆
演奏難易度★☆☆☆☆
ボーカルは音楽の数あるパートのうち、最も始めやすいパートの一つです。
多くの方がカラオケなどで気軽に歌える側面もありますが、主婦の方などは家事をしながらやお風呂の中で歌うという方も多いのではないでしょうか。
もちろんバンドのボーカルや声楽隊の一員などになると、自由気ままに歌うだけでは成立しない場面も出てきますが、始めやすいという点においてはボーカルが最も敷居が低いと言えます。
「始める」という意識すらなく、誰もが小さい頃から当たり前のように触れているパートでもあります。
唯一の問題点は練習場所です。
基本的にはスタジオやカラオケなどですが、毎回数百円~数千円の出費は必要となります。
少し勇気のある方は公園や路上で練習できるようでしたら無料ですが、やはり個人的な練習となるとカラオケが主流となります。
購入機材は特になく、手ぶらで練習が可能なパートでもあります。
専門的になってくると自分用のマイクを購入する方もいるようですが、バンドなどでも基本的にはライブハウスや会場にマイクが設置されていますし、リハーサルスタジオなどでもマイクは無料でレンタル可能です。
そういった意味では最もお金をかけずに始められるパートと言えます。
ボーカル検定受検はこちらから
楽器購入★★☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★★★☆☆
ギターも比較的始めやすい楽器の一つです。
何より「自宅でいつでも練習可能」という点が最大のメリットですが、エレキギターなどはヘッドフォンを繋げば深夜でも大音量で練習することが可能である反面、アコースティックギターやクラシックギターなどの生音が出るギターは音を小さくすることが出来ないため、時間帯は選ぶかも知れません。
楽器購入に関しましても、初心者セットなどは1万円台から販売しているものも多く、非常にお手軽に始めることが可能です。
セットの中にはギター演奏に必要なアンプ、シールド、ピック、チューナー、ストラップなどが含まれていて、全て合わせても2万円以下で揃えることも可能です。
もちろん高い楽器は数十万円~数百万円のものも存在しますが、最初は無理のない範囲で始めると良いでしょう。
最後に演奏難易度に関してですが、これはギター未経験の方が想像しているよりも難しいかと思います。
複数の音を同時に押さえて鳴らすコードという演奏法が、最初のうちは指が開かない上に指を立てて押さえることが出来ないため、上手く弦を鳴らすことが出来ずコードの音が出ません。
そして単音で演奏する場面でも、演奏したい曲のイントロフレーズやソロフレーズが意外と難しく全く弾けないという場面にも出会います。
プロの方の演奏を見るといとも簡単に弾いているように見えますが、根気よく続けた基礎練習の結果であることが最初は分からないため、ギターを持ってすぐに好きな曲が弾けるように錯覚してしまいがちです。
しかしながら、メロディーパートやリードパートが多い楽器ですので一人で演奏しても楽しい、もしくは音楽として成立するという点においては、他の楽器と比べて比較的始めやすい楽器であることは間違いありません。
ギター検定受検はこちらから
楽器購入★★☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★☆☆☆☆
ベースという楽器はその性質上、他の楽器と比較すると演奏難易度が圧倒的に低く、初心者の方が今から始めるには最も適したパートと言えます。もちろん深く極めていくにはどの楽器も難易度は同じですが、ゼロから始めてライブに出演できるくらいになるまでの道のりは、他の楽器と比べて圧倒的に短いと言えます。
なぜなら、ギターやウクレレと違いコードを弾く場面が非常に少なく、ほぼ単音で演奏できるからです。
ベースという楽器は曲のコードのルート音(Cコードの場合はド)のみを演奏することが多く、初心者の方でも弦を押さえて音を出すという点ではそれほど大変ではありません。
もちろんより良い音で弾く、正しいリズムでノリを生むなどと言い出せばキリがありませんが、好きな曲を通して弾けるようになるくらいまでであれば、他の楽器よりも明らかに速く到達することが可能です。
楽器の価格帯はギターとほぼ変わらず、初心者セットであれば1万円台から購入が可能です。
練習場所もご自宅で出来るので非常に始めやすい楽器ではありますが、唯一の欠点を挙げるとすると、
ベースのみでは曲として成立しないという点です。
バンドに入って他のメンバーの楽器と音を合わせてはじめてその魅力を発揮する性質ですので、最初のうちは一人でベースを弾いていても何が楽しいのか分からないかも知れません。
近代音楽ではベースのみでも超絶演奏をするプロベーシストも多く、ベース1本でも楽しく演奏できるような技法も存在しますが、そういった演奏は非常に難易度が高いため、まずは基本的なベースラインのみでも楽しめる「縁の下の力持ち」タイプの方にとっては、気軽に始めることが出来て楽しめる楽器であると言えます。
但し、アップライトベース(ウッドベース)の場合は購入金額、練習場所の確保の難しさ、演奏時の他パートの必要性が全く変化しますのでご注意ください。
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楽器購入★★★★☆
練習場所★★★☆☆
演奏難易度★★★★☆
楽器の王様と呼ばれるピアノですが、実は始めることの敷居が高い楽器です。
まずは購入価格ですが、家庭用の電子ピアノであれば数万円で購入できますが、基本的なアップライトピアノは数十万円、グランドピアノなどは数百万円もします。
そして楽器のサイズが大きいため、置き場所に困るという問題も発生します。電子ピアノやアップライトピアノであればまだしも、グランドピアノとなると置く場所に困るご家庭も多いのではないでしょうか。
ギターやベースと違い持ち運びが出来ないため、練習場所はピアノを設置してある場所に限られます。
練習スタジオなどには電子ピアノはもちろん、グランドピアノを弾けるスタジオも存在しますが、音量の問題や振動の問題もついて回るため、決して始めやすい楽器とは言えないでしょう。
演奏難易度も非常に高く、基本的には独学で始めて上達する楽器ではありません。
小さい頃からレッスンに通い、バイエル→ブルクミュラー→ソナチネなどの基礎練習を数年かけて卒業し、いよいよクラシック曲の練習に入るという順序が通例です。
例えばジャズ音楽に魅了された方がピアノを始めて数日で好きな曲を弾けるようになるということは絶対になく、長く濃密な基礎練習の上に成り立つ楽器と言えます。
とは言えやはり楽器の王様と言われるピアノですので、メロディー、和音、伴奏、ベースラインなど音楽の全ての要素をピアノのみで担当できるため、やりがいのある非常に楽しい楽器です。
始めやすい楽器とは言えませんが、恐らく世界中で最も多くの方が演奏している楽器ですので、ぜひ挑戦してみてください。
ピアノ検定受検はこちらから
楽器購入★★★★★
練習場所★★★★★
演奏難易度★★★☆☆
最も始めにくい楽器の代表がドラムです。
ドラムを始める方がまず最初に衝突する問題は楽器購入と置き場所です。電子ドラムであれ本物のドラムセットであれ、最低でも数巡万円は必要です。
その上、楽器を置くために必要なスペースが非常に多く、狭いワンルームなどではドラムセットだけで埋まってしまいます。
そして最大の問題は「騒音」です。
この問題も電子ドラム、本物のドラムセット問わず、騒音と振動問題が付いて回ります。
マンションやアパートなどでは階下への振動が必ず苦情となり、電子ドラムの場合はドラム演奏音自体はヘッドフォンで聞くとしても、物理的に物を叩く音は消すことが出来ません。
振動対策や騒音対策に追われ、ドラムセットを購入する以外にも費用がかかります。
練習スタジオに毎回通うのもお金がかかりますが、ご自宅に購入する費用や防音設備を整える費用を考えると、スタジオに通うのは個人練習1時間500円~800円程度ですので、100回通っても10万円にもならないことを考慮すると、ご自宅にドラムセットを購入するよりもスタジオに通い詰める方が現実的と言えます。
演奏難易度としては基礎的なビートであれば数日でマスターし、簡単曲であれば数週間で叩けるようになる方もいらっしゃいますが、難易度の高い曲やフレーズであれば他の楽器同様、やはり長く濃密な基礎練習という土台が必要となります。
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楽器購入★☆☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★★☆☆☆
ウクレレは非常に始めやすい楽器であることは、多くの方のイメージにもおありかと思います。
まず楽器自体の価格帯が非常に安く、安いものだと数千円、高い物でも数万円で購入可能です。
楽器サイズも小さいので置き場所は持ち運びにも困りません。
演奏する際の音量もそう大きくはないので、自宅で軽く練習する程度でしたら苦情の心配もなく、わざわざスタジオに足を運ぶ手間もありません。
演奏難易度としてはギターに近く、ウクレレ演奏の軸となるコードを押さえるには多少の訓練は必要ですが、ギターと比べて弦も少なくネックも細いため、ギターは弾けないけどウクレレなら弾ける、という方も多いようです。
逆に、ギターが既に弾ける方にとってはウクレレ演奏は非常に簡単で、初めて手にした瞬間からある程度の演奏が出来るということもあり得ます。
特殊な奏法を除けばコードを鳴らして好きな歌を歌う「弾き語りスタイル」が基本ですので、器用な方であればウクレレを手にして数日後には好きな曲を弾いて歌っている可能性もあります。
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楽器購入★★★★★
練習場所★★★★★☆
演奏難易度★★★★★
ヴァイオリンは始めるにあたって最も敷居の高い楽器のひとつです。
まず楽器の価格が非常に高いということは、多くの方がイメージできるかと思います。
TV番組などでも取り上げられていますが、高価なものですと数百万円や数千万円、さらに高価なものでは億を超える額のものも存在します。
もちろん一般的にヴァイオリンを始める方々は数十万円の安価なものから始めますが、それでも他の楽器とは比較にならない価格帯です。
さらに、ヴァイオリンという楽器は性質上、体の成長につれて楽器サイズの大きいものへと買い替えていく必要があります。
大人になってから始めるのであれば1サイズでも大丈夫ですが、子供の頃から始めるとなると何度も買い直す必要性が出てきます。
そして、演奏難易度が非常に高いということも周知の事実かも知れません。
日本の国民的アニメ「ドラえもん」の中でもしずかちゃんがバイオリン演奏を始めると仲間たちが耳を塞いで逃げ出すというシーンがありますが、バイオリンは弦を弓で擦るという擦弦楽器という性質上、初心者のうちは「ギィギィ」と耳障りの悪いノコギリ音になってしまいます。
さらに音が大きいため練習場所にも非常に困ります。
大きな一軒家などでは可能かも知れませんが、学生さんやお一人暮らしのアパートやマンションではまず練習不可能です。
サイレントバイオリンなども売っていますが、それでも多少の音は出てしまうため、練習は防音設備の整ったスタジオに限られることになります。
とは言え、やはり高貴なイメージのする楽器ですので、憧れを持って始める方は後を絶ちません。
価格、練習場所、難易度など敷居は高いですが、逆に申し上げるとそれだけの覚悟を持って始める楽器とも言えます。
ヴァイオリン検定受検はこちらから
楽器購入★★★★☆
練習場所★★★★☆
演奏難易度★★★★☆
最後に、トランペット、トロンボーン、サックス、ホルンなどに代表される管楽器です。
こちらも初心者の方が始めるにはかなり難易度の高い楽器であることは言うまでも無く、まずバイオリン同様、楽器の価格帯が高めです。
基本的には数十万円のものがおすすめですが、数万円のものも確かに売ってはいるものの、やはりそのクオリティーが心配です。
音量はドラムの次に大きいとされていて、打撃音による振動こそないものの、近隣への迷惑や防音の必要性などは申し上げるまでもありません。
そして、管楽器はまず「最初から音が出ない」という点が最大の問題点です。
ピアノなどはどなたでも鍵盤を叩けばとりあえず音は出ます。
ギターやベースなども弦を押さえて弾くことで、とりあえず音は出ます。
しかし管楽器に関してはマウスピースから楽器へ息を伝え、唇の形や息の量によって音が左右されるため、まずは思い通りの音階を出すことから練習が始まります。
基本のドレミファソラシドを吹くだけでも一苦労。上達して様々な奏法を身に着けて表現力高く好きな楽曲を演奏するというのは少なくとも数年後となります。
さらに、一人では成立しないという点も大きな障害となります。
吹奏楽団やバンドに所属し、その中の1パートとなる以外には発表の場もなければ日々の練習の成果を試す場所もなく、個人的な趣味で気軽に始めてみたいという方にとっては最も難しい楽器かも知れません。
しかしながら楽団の一員として認められ、演奏に参加した時の喜びは格別です。
学生時代から吹奏楽部などに所属していなかった方にとっては今から始めるには敷居の高いパートではありますが、ヴァイオリン同様覚悟を持って始めるのであれば、今後の人生の趣味として非常に高尚で有意義であると言えます。
トランペット検定、サックス検定受検はこちらから
2位・・・ウクレレ
3位・・・ベース
4位・・・ギター
5位・・・ピアノ
6位・・・ドラム
7位・・・管楽器(トランペット、サックスなど)
8位・・・ヴァイオリン
音楽検定HP
今回は、ゼロから始めやすい楽器を難易度別にご紹介します。
それぞれの楽器の特性や練習場所の確保、楽器の価格帯などをご説明した後、最後にランキング形式でご紹介します。
音楽検定受検はこちらから
ボーカル(歌)
~難易度~楽器購入★☆☆☆☆
練習場所★★☆☆☆
演奏難易度★☆☆☆☆
ボーカルは音楽の数あるパートのうち、最も始めやすいパートの一つです。
多くの方がカラオケなどで気軽に歌える側面もありますが、主婦の方などは家事をしながらやお風呂の中で歌うという方も多いのではないでしょうか。
もちろんバンドのボーカルや声楽隊の一員などになると、自由気ままに歌うだけでは成立しない場面も出てきますが、始めやすいという点においてはボーカルが最も敷居が低いと言えます。
「始める」という意識すらなく、誰もが小さい頃から当たり前のように触れているパートでもあります。
唯一の問題点は練習場所です。
基本的にはスタジオやカラオケなどですが、毎回数百円~数千円の出費は必要となります。
少し勇気のある方は公園や路上で練習できるようでしたら無料ですが、やはり個人的な練習となるとカラオケが主流となります。
購入機材は特になく、手ぶらで練習が可能なパートでもあります。
専門的になってくると自分用のマイクを購入する方もいるようですが、バンドなどでも基本的にはライブハウスや会場にマイクが設置されていますし、リハーサルスタジオなどでもマイクは無料でレンタル可能です。
そういった意味では最もお金をかけずに始められるパートと言えます。
ボーカル検定受検はこちらから
ギター(エレキギター、アコースティックギター、クラシックギター)
~難易度~楽器購入★★☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★★★☆☆
ギターも比較的始めやすい楽器の一つです。
何より「自宅でいつでも練習可能」という点が最大のメリットですが、エレキギターなどはヘッドフォンを繋げば深夜でも大音量で練習することが可能である反面、アコースティックギターやクラシックギターなどの生音が出るギターは音を小さくすることが出来ないため、時間帯は選ぶかも知れません。
楽器購入に関しましても、初心者セットなどは1万円台から販売しているものも多く、非常にお手軽に始めることが可能です。
セットの中にはギター演奏に必要なアンプ、シールド、ピック、チューナー、ストラップなどが含まれていて、全て合わせても2万円以下で揃えることも可能です。
もちろん高い楽器は数十万円~数百万円のものも存在しますが、最初は無理のない範囲で始めると良いでしょう。
最後に演奏難易度に関してですが、これはギター未経験の方が想像しているよりも難しいかと思います。
複数の音を同時に押さえて鳴らすコードという演奏法が、最初のうちは指が開かない上に指を立てて押さえることが出来ないため、上手く弦を鳴らすことが出来ずコードの音が出ません。
そして単音で演奏する場面でも、演奏したい曲のイントロフレーズやソロフレーズが意外と難しく全く弾けないという場面にも出会います。
プロの方の演奏を見るといとも簡単に弾いているように見えますが、根気よく続けた基礎練習の結果であることが最初は分からないため、ギターを持ってすぐに好きな曲が弾けるように錯覚してしまいがちです。
しかしながら、メロディーパートやリードパートが多い楽器ですので一人で演奏しても楽しい、もしくは音楽として成立するという点においては、他の楽器と比べて比較的始めやすい楽器であることは間違いありません。
ギター検定受検はこちらから
ベース
~難易度~楽器購入★★☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★☆☆☆☆
ベースという楽器はその性質上、他の楽器と比較すると演奏難易度が圧倒的に低く、初心者の方が今から始めるには最も適したパートと言えます。もちろん深く極めていくにはどの楽器も難易度は同じですが、ゼロから始めてライブに出演できるくらいになるまでの道のりは、他の楽器と比べて圧倒的に短いと言えます。
なぜなら、ギターやウクレレと違いコードを弾く場面が非常に少なく、ほぼ単音で演奏できるからです。
ベースという楽器は曲のコードのルート音(Cコードの場合はド)のみを演奏することが多く、初心者の方でも弦を押さえて音を出すという点ではそれほど大変ではありません。
もちろんより良い音で弾く、正しいリズムでノリを生むなどと言い出せばキリがありませんが、好きな曲を通して弾けるようになるくらいまでであれば、他の楽器よりも明らかに速く到達することが可能です。
楽器の価格帯はギターとほぼ変わらず、初心者セットであれば1万円台から購入が可能です。
練習場所もご自宅で出来るので非常に始めやすい楽器ではありますが、唯一の欠点を挙げるとすると、
ベースのみでは曲として成立しないという点です。
バンドに入って他のメンバーの楽器と音を合わせてはじめてその魅力を発揮する性質ですので、最初のうちは一人でベースを弾いていても何が楽しいのか分からないかも知れません。
近代音楽ではベースのみでも超絶演奏をするプロベーシストも多く、ベース1本でも楽しく演奏できるような技法も存在しますが、そういった演奏は非常に難易度が高いため、まずは基本的なベースラインのみでも楽しめる「縁の下の力持ち」タイプの方にとっては、気軽に始めることが出来て楽しめる楽器であると言えます。
但し、アップライトベース(ウッドベース)の場合は購入金額、練習場所の確保の難しさ、演奏時の他パートの必要性が全く変化しますのでご注意ください。
ベース検定受検はこちらから
ピアノ
~難易度~楽器購入★★★★☆
練習場所★★★☆☆
演奏難易度★★★★☆
楽器の王様と呼ばれるピアノですが、実は始めることの敷居が高い楽器です。
まずは購入価格ですが、家庭用の電子ピアノであれば数万円で購入できますが、基本的なアップライトピアノは数十万円、グランドピアノなどは数百万円もします。
そして楽器のサイズが大きいため、置き場所に困るという問題も発生します。電子ピアノやアップライトピアノであればまだしも、グランドピアノとなると置く場所に困るご家庭も多いのではないでしょうか。
ギターやベースと違い持ち運びが出来ないため、練習場所はピアノを設置してある場所に限られます。
練習スタジオなどには電子ピアノはもちろん、グランドピアノを弾けるスタジオも存在しますが、音量の問題や振動の問題もついて回るため、決して始めやすい楽器とは言えないでしょう。
演奏難易度も非常に高く、基本的には独学で始めて上達する楽器ではありません。
小さい頃からレッスンに通い、バイエル→ブルクミュラー→ソナチネなどの基礎練習を数年かけて卒業し、いよいよクラシック曲の練習に入るという順序が通例です。
例えばジャズ音楽に魅了された方がピアノを始めて数日で好きな曲を弾けるようになるということは絶対になく、長く濃密な基礎練習の上に成り立つ楽器と言えます。
とは言えやはり楽器の王様と言われるピアノですので、メロディー、和音、伴奏、ベースラインなど音楽の全ての要素をピアノのみで担当できるため、やりがいのある非常に楽しい楽器です。
始めやすい楽器とは言えませんが、恐らく世界中で最も多くの方が演奏している楽器ですので、ぜひ挑戦してみてください。
ピアノ検定受検はこちらから
ドラム
~難易度~楽器購入★★★★★
練習場所★★★★★
演奏難易度★★★☆☆
最も始めにくい楽器の代表がドラムです。
ドラムを始める方がまず最初に衝突する問題は楽器購入と置き場所です。電子ドラムであれ本物のドラムセットであれ、最低でも数巡万円は必要です。
その上、楽器を置くために必要なスペースが非常に多く、狭いワンルームなどではドラムセットだけで埋まってしまいます。
そして最大の問題は「騒音」です。
この問題も電子ドラム、本物のドラムセット問わず、騒音と振動問題が付いて回ります。
マンションやアパートなどでは階下への振動が必ず苦情となり、電子ドラムの場合はドラム演奏音自体はヘッドフォンで聞くとしても、物理的に物を叩く音は消すことが出来ません。
振動対策や騒音対策に追われ、ドラムセットを購入する以外にも費用がかかります。
練習スタジオに毎回通うのもお金がかかりますが、ご自宅に購入する費用や防音設備を整える費用を考えると、スタジオに通うのは個人練習1時間500円~800円程度ですので、100回通っても10万円にもならないことを考慮すると、ご自宅にドラムセットを購入するよりもスタジオに通い詰める方が現実的と言えます。
演奏難易度としては基礎的なビートであれば数日でマスターし、簡単曲であれば数週間で叩けるようになる方もいらっしゃいますが、難易度の高い曲やフレーズであれば他の楽器同様、やはり長く濃密な基礎練習という土台が必要となります。
ドラム検定受検はこちらから
ウクレレ
~難易度~楽器購入★☆☆☆☆
練習場所★☆☆☆☆
演奏難易度★★☆☆☆
ウクレレは非常に始めやすい楽器であることは、多くの方のイメージにもおありかと思います。
まず楽器自体の価格帯が非常に安く、安いものだと数千円、高い物でも数万円で購入可能です。
楽器サイズも小さいので置き場所は持ち運びにも困りません。
演奏する際の音量もそう大きくはないので、自宅で軽く練習する程度でしたら苦情の心配もなく、わざわざスタジオに足を運ぶ手間もありません。
演奏難易度としてはギターに近く、ウクレレ演奏の軸となるコードを押さえるには多少の訓練は必要ですが、ギターと比べて弦も少なくネックも細いため、ギターは弾けないけどウクレレなら弾ける、という方も多いようです。
逆に、ギターが既に弾ける方にとってはウクレレ演奏は非常に簡単で、初めて手にした瞬間からある程度の演奏が出来るということもあり得ます。
特殊な奏法を除けばコードを鳴らして好きな歌を歌う「弾き語りスタイル」が基本ですので、器用な方であればウクレレを手にして数日後には好きな曲を弾いて歌っている可能性もあります。
ウクレレ検定受検はこちらから
ヴァイオリン
~難易度~楽器購入★★★★★
練習場所★★★★★☆
演奏難易度★★★★★
ヴァイオリンは始めるにあたって最も敷居の高い楽器のひとつです。
まず楽器の価格が非常に高いということは、多くの方がイメージできるかと思います。
TV番組などでも取り上げられていますが、高価なものですと数百万円や数千万円、さらに高価なものでは億を超える額のものも存在します。
もちろん一般的にヴァイオリンを始める方々は数十万円の安価なものから始めますが、それでも他の楽器とは比較にならない価格帯です。
さらに、ヴァイオリンという楽器は性質上、体の成長につれて楽器サイズの大きいものへと買い替えていく必要があります。
大人になってから始めるのであれば1サイズでも大丈夫ですが、子供の頃から始めるとなると何度も買い直す必要性が出てきます。
そして、演奏難易度が非常に高いということも周知の事実かも知れません。
日本の国民的アニメ「ドラえもん」の中でもしずかちゃんがバイオリン演奏を始めると仲間たちが耳を塞いで逃げ出すというシーンがありますが、バイオリンは弦を弓で擦るという擦弦楽器という性質上、初心者のうちは「ギィギィ」と耳障りの悪いノコギリ音になってしまいます。
さらに音が大きいため練習場所にも非常に困ります。
大きな一軒家などでは可能かも知れませんが、学生さんやお一人暮らしのアパートやマンションではまず練習不可能です。
サイレントバイオリンなども売っていますが、それでも多少の音は出てしまうため、練習は防音設備の整ったスタジオに限られることになります。
とは言え、やはり高貴なイメージのする楽器ですので、憧れを持って始める方は後を絶ちません。
価格、練習場所、難易度など敷居は高いですが、逆に申し上げるとそれだけの覚悟を持って始める楽器とも言えます。
ヴァイオリン検定受検はこちらから
管楽器(トランペット、サックスなど)
~難易度~楽器購入★★★★☆
練習場所★★★★☆
演奏難易度★★★★☆
最後に、トランペット、トロンボーン、サックス、ホルンなどに代表される管楽器です。
こちらも初心者の方が始めるにはかなり難易度の高い楽器であることは言うまでも無く、まずバイオリン同様、楽器の価格帯が高めです。
基本的には数十万円のものがおすすめですが、数万円のものも確かに売ってはいるものの、やはりそのクオリティーが心配です。
音量はドラムの次に大きいとされていて、打撃音による振動こそないものの、近隣への迷惑や防音の必要性などは申し上げるまでもありません。
そして、管楽器はまず「最初から音が出ない」という点が最大の問題点です。
ピアノなどはどなたでも鍵盤を叩けばとりあえず音は出ます。
ギターやベースなども弦を押さえて弾くことで、とりあえず音は出ます。
しかし管楽器に関してはマウスピースから楽器へ息を伝え、唇の形や息の量によって音が左右されるため、まずは思い通りの音階を出すことから練習が始まります。
基本のドレミファソラシドを吹くだけでも一苦労。上達して様々な奏法を身に着けて表現力高く好きな楽曲を演奏するというのは少なくとも数年後となります。
さらに、一人では成立しないという点も大きな障害となります。
吹奏楽団やバンドに所属し、その中の1パートとなる以外には発表の場もなければ日々の練習の成果を試す場所もなく、個人的な趣味で気軽に始めてみたいという方にとっては最も難しい楽器かも知れません。
しかしながら楽団の一員として認められ、演奏に参加した時の喜びは格別です。
学生時代から吹奏楽部などに所属していなかった方にとっては今から始めるには敷居の高いパートではありますが、ヴァイオリン同様覚悟を持って始めるのであれば、今後の人生の趣味として非常に高尚で有意義であると言えます。
トランペット検定、サックス検定受検はこちらから
初心者が一人で始めやすい楽器ランキング
1位・・・ボーカル(歌)2位・・・ウクレレ
3位・・・ベース
4位・・・ギター
5位・・・ピアノ
6位・・・ドラム
7位・・・管楽器(トランペット、サックスなど)
8位・・・ヴァイオリン
音楽検定HP