【メジャースケールに置き換えれば簡単!】チャーチモードスケールを完全に理解してアドリブ演奏を極めよう/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はチャーチモードスケール(教会旋法)について詳しく解説させていただきます。
この記事を読み終わるころには「難しいと思っていたが意外と簡単だった」と感じていただけるはずです。
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まずは7つのスケールの名前を覚える

チャーチモードスケールは7つのスケールから構成された音階群の呼び名です。
まずは7つの名前をご紹介します。
イオニアンスケール(メジャースケール)
ドリアンスケール
フリジアンスケール
リディアンスケール
ミクソリディアンスケール
エオリアンスケール(マイナースケール)
ロクリアンスケール
の7つです。

この頭文字を取って、イドフリミエロという風に覚えると、名称と順番を同時に覚えることが可能です。
オニアンスケール(メジャースケール)
リアンスケール
リジアンスケール
ディアンスケール
クソリディアンスケール
オリアンスケール(マイナースケール)
クリアンスケール

※イオニアンスケールとはメジャースケールのことで、エオリアンスケールとはマイナースケールのことです。

メジャースケールのおさらい

このブログをお読みの方は既にメジャースケールをご理解された上でご覧いただいていると思いますが、念のためメジャースケールのおさらいをしておきましょう。

メジャースケールとは日本語で「長調の音階」という意味です。
Cメジャースケールとはドレミファソラシドのことであると認識されやすいですが、厳密に言うと
「ドから始まって全全全全全の間隔で上がっていく音階」のことを指します。

Cメジャースケールはドから始まる全全半全全全半なのでド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドですが、
D♭メジャースケールはレ♭から始まる全全半全全全半なのでレ♭・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭・ド
Dメジャースケールはレから始まる全全半全全全半なのでレ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#
E♭メジャースケールはミ♭から始まる全全半全全全半なのでミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・レ
Eメジャースケールはミから始まる全全半全全全半なのでミ・ファ#・ソ#・ラ・シ・ド#・レ#
Fメジャースケールはファから始まる全全半全全全半なのでファ・ソ・ラ・シ♭・ドレ・ミ
G♭メジャースケールはソから始まる全全半全全全半なのでソ♭・ラ♭・シ♭・ド♭・レ♭・ミ♭・ファ
Gメジャースケールはソから始まる全全半全全全半なのでソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#
A♭メジャースケールはラ♭から始まる全全半全全全半なのでラ♭・シ♭・ド・レ♭・ミ♭・ファ・ソ
Aメジャースケールはラから始まる全全半全全全半なのでラ・シ・ド#・レ・ミ・ファ#・ソ#
B♭メジャースケールはシ♭から始まる全全半全全全半なのでシ♭・ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ
Bメジャースケールはシから始まる全全半全全全半なのでシ・ド#・レ#・ミ・ファ#・ソ#・ラ#


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Cメジャースケールはドレミファソラシド、Dドリアンスケールはレミファソラシドレ

最も簡単な言い方で表現させていただくと、
Cイオニアン(メジャー)スケールはドレミファソラシド
Dドリアンスケールはレミファソラシドレ
Eフリジアンスケールはミファソラシドレミ
Fリディアンスケールはファソラシドレミファ
Gミクソリディアンスケールはソラシドレミファソ
Aエオリアン(マイナー)スケールはラシドレミファソラ
Bロクリアンスケールはシドレミファソラシ
のことを指します。

別の言い方をすると、
イオニアン(メジャー)スケールは全全全全全
ドリアンスケールは全全全
フリジアンスケールは全全全全全
リディアンスケールは全全全全全
ミクソリディアンスケールは全全全全
エオリアン(マイナー)スケールは全全全全
ロクリアンスケールは全全全全全
の間隔で上がっていくことを指しています。

つまり、Cドリアンスケールを作りたい場合は、ドから始まって全全全(レミファソラシドレ)の間隔で音を上げていけば良いということです。

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全ての起点から全てのスケールを作ってみましょう

C起点

Cイオニアンスケール C・D・E・F・G・A・B 全全全全全
Cドリアンスケール C・D・E♭・F・G・A・B♭ 全全全
Cフリジアンスケール C・D♭・E♭・F・G・A♭・B♭ 全全全全全
Cリディアンスケール C・D・E・F#・G・A・B 全全全全全
Cミクソリディアンスケール C・D・E・F・G・A・B♭ 全全全全
Cエオリアンスケール C・D・E♭・F・G・A♭・B♭ 全全全全
Cロクリアンスケール C・D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭ 全全全全全

D起点

Dイオニアンスケール D・E・F#・G・A・B・C# 全全全全全
Dドリアンスケール D・E・F・G・A・B・C 全全全
Dフリジアンスケール D・E♭・F・G・A・B♭・C 全全全全全
Dリディアンスケール D・E・F#・G#・A・B・C# 全全全全全
Dミクソリディアンスケール D・E・F#・G・A・B・C 全全全全
Dエオリアンスケール D・E・F・G・A・B♭・C 全全全全
Dロクリアンスケール D・E♭・F・G・A♭・B♭・C 全全全全全

E起点

Eイオニアンスケール E・F#・G#・A・B・C#・D# 全全全全全
Eドリアンスケール E・F#・G・A・B・C#・D 全全全
Eフリジアンスケール E・F・G・A・B・C・D 全全全全全
Eリディアンスケール E・F#・G#・A#・B・C#・D# 全全全全全
Eミクソリディアンスケール E・F#・G#・A・B・C#・D 全全全全
Eエオリアンスケール E・F#・G・A・B・C・D 全全全全
Eロクリアンスケール E・F・G・A・B♭・C・D 全全全全全

F起点

Fイオニアンスケール F・G・A・B♭・C・D・E 全全全全全
Fドリアンスケール F・G・A♭・B♭・C・D・E♭ 全全全
Fフリジアンスケール F・G♭・A♭・B♭・C・D♭・E♭ 全全全全全
Fリディアンスケール F・G・A・B・C・D・E・F 全全全全全
Fミクソリディアンスケール F・G・A・B♭・C・D・E♭ 全全全全
Fエオリアンスケール F・G・A♭・B♭・C・D♭・E♭ 全全全全
Fロクリアンスケール F・G♭・A♭・B♭・C♭(B)・D♭・E♭ 全全全全全

G起点

Gイオニアンスケール G・A・B・C・D・E・F# 全全全全全
Gドリアンスケール G・A・B♭・C・D・E・F 全全全
Gフリジアンスケール G・A♭・B♭・C・D・E♭・F 全全全全全
Gリディアンスケール F・G・A・B・C・D・E 全全全全全
Gミクソリディアンスケール F・G・A・B♭・C・D・E♭ 全全全全
Gエオリアンスケール G・A・B♭・C・D・E♭・F 全全全全
Gロクリアンスケール G・A♭・B♭・C・D♭・E♭・F 全全全全全

A起点

Aイオニアンスケール A・B・C#・D・E・F#・G# 全全全全全
Aドリアンスケール A・B・C・D・E・F#・G 全全全
Aフリジアンスケール A・B♭・C・D・E・F・G 全全全全全
Aリディアンスケール A・B・C#・D#・E・F#・G# 全全全全全
Aミクソリディアンスケール A・B・C#・D・E・F#・G 全全全全
Aエオリアンスケール A・B・C・D・E・F・G 全全全全
Aロクリアンスケール A・B♭・C・D・E♭・F・G 全全全全全

B起点

Bイオニアンスケール B・C#・D#・E・F#・G#・A# 全全全全全
Bドリアンスケール B・C#・D・E・F#・G#・A 全全全
Bフリジアンスケール B・C・D・E・F#・G・A 全全全全全
Bリディアンスケール B・C#・D#・E#(F)・F#・G#・A# 全全全全全
Bミクソリディアンスケール B・C#・D#・E・F#・G#・A 全全全全
Bエオリアンスケール B・C#・D・E・F#・G・A 全全全全
Bロクリアンスケール B・C・D・E・F・G・A 全全全全全

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全てのスケールはメジャースケールに置き換えられる

ここまでで既にお気付きの方もいらっしゃるかと存じますが、全てのスケールはメジャースケールに置き換えることが可能です。
ギターなどで演奏する際に突然「Gリディアンスケール」を弾くように言われても、
「Gから始まるファソラシドレミファだから・・・G、A、B、、、ポジションは、、、えーっと、、、」となることは目に見えています。

しかしGリディアンスケールはG・A・B・C#・D・E・F#ですので、FとCに#が付いています。つまりDイオニアン(メジャー)スケールと同じ音を使っているので、起点が異なるだけで結果的に使用する音はDイオニアン(メジャー)スケールと同じです。

前項の一覧表を参照しながら同じ音階を使用しているものを探していくと、
Cイオニアン・Dドリアン・Eフリジアン・Fリディアン・Gミクソリディアン・Aエオリアン・Bロクリアンは全て同じ音を使用しています。
つまりこの7つのスケールは全てCメジャースケールで代用できるということです。

また、Dイオニアン(メジャー)スケールはD・E・F#・G・A・B・C#ですので、FとCに#が付いています。
上記の一覧表でFとCに#が付いているスケールを探していくと、
Eドリアン、Aミクソリディアン、Bエオリアンと同じであることに気付きます。
つまりこれらのスケールはDメジャースケールで代用できるということです。

例えばFイオニアン(メジャー)はF・G・A・B♭・C・D・Eですので、Bに♭が付いています。
上記の一覧表で探していくと、と同じであることに気付きます。
つまりこれらのスケールはCミクソリディアン、Dエオリアン、Eロクリアン、Gドリアン、Aフリジアンと同じ音を使用していることに気付きます。
つまりこれらのスケールはFメジャースケールで代用できるということです。

※解説の都合上、上記の一覧表にはD♭起点、E♭起点、G♭起点、A♭起点、B♭起点を省略しておりますが、これを全て書き出していくと全て7つずつ同じ音階のまとまりが出来ることに気付きます。

頻繁に使用するスケールをチェックしておこう

もちろんこの考え方はチャーチモードスケールを簡単に理解するためのもので、ギタリストが全員この考え方でスケールを使用しているわけではありません。
例えばファンク系のギタリストでドリアンスケールを頻繁に使用するのであれば、6弦ルートや5弦ルートからのドリアンの動きを覚えておくことも非常に重要です。

最初からその理解をしようとすると混乱する方が多いようですので、今回は「メジャースケールに置き換えられる」という視点から解説させていただきました。

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