2023/12/25
日本音楽能力検定協会です。
音楽検定は今年で2年目となり、日本全国から大変多くの方にご受検いただき、数年以内には日本の文化的検定試験になる未来を想定しております。
今回は今年もあと僅かということで、2023年度の受検者様と選択科目および受検級の傾向をご報告させていただきます。
音楽検定受検はこちらから
受検者様の傾向と致しましては、
・楽器を始めたばかりの方
・小、中学生のお子様
が最も多いように見受けられました。
5級で最も多い受検科目は「ギター」「ウクレレ」「ヴァイオリン」「トランペット」でした。
筆記試験と実技試験がございますが、比重と致しましては実技試験の方がメインの検定内容となっております。
しかし筆記試験をクリアしないと実技試験に進めないため、各級のレベルを満たす最低限の知識をお持ちかどうかを確認するために、筆記試験を行っております。
極端な例と致しましては、「ギター演奏は上級者レベルに達しているがフレットの音階が分からない」という状態では検定合格とはなり得ません。
その証と致しまして、5級の筆記試験を合格し実技試験に進んだ方の合格率はほぼ100%ですが、筆記試験自体の合格率は70%を下回ります。
つまり、楽器を始めて演奏の練習は少ししてみたものの、楽器や楽譜の知識、あるいは音楽自体の理解は全くしていない状態でご受検される方が30%以上いらっしゃるという結果でした。
筆記試験で不合格だった方も実技試験では恐らく合格されるレベルに達していらっしゃるかと存じますが、楽器の各部位の名称や基本的な楽譜の読み方などの知識がないばかりに筆記試験で不合格になってしまうケースが散見されます。
野球に例えて申し上げますと、バッターボックスに立って飛んでくるボールを打ったら一塁に走る、次のバッターが打ったら2塁に走る、ホームまで生還できたら1点入る・・・などの最低限のルールを知らずただバットを素振りして練習しているような状態です。
しかし素振りの練習はよくされているため実力自体はしっかりお持ちなのに、先の筆記試験でふるい落とされてしまうのはとても勿体ないことです。
5級受検をご希望の皆様は筆記試験出題範囲をご確認の上、公式YouTubeチャンネルなどもご参照の上、最低限の知識をつけた上でのご受検をお勧め致します。
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「中級者レベル」をご受検される方ですからある程度の経験と知識をお持ちの方多く、且つ筆記試験の難易度と致しましてはまだ決して高くありませんので、合格率が非常に高くなっております。
4級受検者様の傾向と致しましては
・小さい頃からピアノを習っていた中、高校生
・ライブハウスなどで活動していらっしゃるアマチュアバンドマン
が多かったようです。
受検科目で最も多かったのは「ギター」「ベース」「ドラム」「ピアノ」です。
4級と3級は同時受検される方も非常に多く、「ご自身の実力が中級者程度なのか上級者レベルに達しているか判断できない」という方が、ご自身の実力を客観的に判断するために同時受検される場合も多いようです。
4級実技試験に関しましては1~5級の中で合格率が最も高く、本来であれば3級以上のレベルに達していらっしゃる方がまずは4級から受検してみようとお考えになるようで、本来であれば合格発表の際に審査員からのコメントを添えさせていただくのですが、4級レベルを圧倒的に超えている方が多く、「このレベルではアドバイスがございませんので、上級のご受検をお勧め致します」とのコメントをお送りするケースが多々ございました。
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受検者様の傾向といたしましては10年以上の演奏経験者の方が多く、
・カラオケが得意で抜群にお上手な方
・10年以上ピアノを習っている高校生以上の方
・吹奏楽団やオーケストラ楽団で活躍中のアマチュアの方
・バンド経験は長くプロではない20~60代の方
・プロを目指していらっしゃる方
などが中心となっております。
受検科目といたしましては特に「ボーカル」「ピアノ」「ベース」「ドラム」の方が多く、また、不合格率が最も高かったのも3級です。
やはり「上級者」という客観的証明はひとつの境界線となるようで、まだ演奏歴が浅く自信のない方にとっては魅力的な証明となりますが、既にプロとして活動していらっしゃる方にとっては当然のレベルであるため、3級を受検されるほぼ100%の方は演奏歴の長いアマチュアの方という印象でした。
そのため、まだ上級者と言えるレベルには達していない方が受検されることも多く、残念ながら不合格になってしまうことが多いようです。
しかし不合格者の方の多くが審査員からのコメントをしっかりを受け止めてくださり、感謝のお言葉や再受検のお申し込みなどを多く頂いていることも事実です。
中には先月3級が不合格だったばかりなのに翌月に3級に合格する方も散見され、審査員からのアドバイスを確実に取り入れた練習をしていらっしゃることが窺えました。
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実技試験の審査基準も3級~2級の差が最も大きく開いており、3級は余裕を持って合格した方でも2級では不合格という場合が多いようです。
受検者様の傾向と致しましては、
・既にプロとして活動していらっしゃる方
・真剣にプロを目指していらっしゃる方
が殆どでした。
「プロ」という称号を得る自信がおありの方、あるいはそれに準ずる方がご受検されますので演奏レベルは非常に高く、難易度の高い曲を余裕を持って演奏できる方が殆どでした。
中にはまだプロレベルには達していらっしゃらない方の力試し受検もあったかと存じますが、不合格後の審査員からのアドバイスを受け止め、改めて挑戦していただければと思います。
2級に合格すると「日本音楽能力検定協会認定プレイヤー」あるいは「認定講師」とさせていただくことで、合格者様の実力の証明だけでなく、レッスン教室の権威性向上、演奏家としての信頼度向上に繋げていただけます。
尚、合格証書発行の際も2級以上の合格者様には「証書入れ」をお付けすることで、より権威性のある証書としてご提示いただけるかと存じます。
受検科目といたしましては「ギター」「ベース」「ドラム」が最も多く、YAMAHAグレード様や英国王立音楽検定ABRSM様では扱っていないパート、つまり今まで日本に存在しなかったパートのプロ認定をご希望される方が多かったようです。
実技試験に進むためには筆記試験をパスする必要がございますので、合格者様は当然「知識」「技術」ともに高いレベルに達しておられることを証明致します。
演奏家、講師、プレイヤーのプロとして今後のご活躍をお祈り申し上げます。
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受検者様のレベルは言うまでもなく最も高く、難易度の高い超絶技巧と言えるレベルの楽曲を余裕を持って演奏することが出来る方が多く見受けられました。
1級ともなりますと演奏面でなく知識面でも相当自信がおありの方が多く、筆記試験の合格率はほぼ100%、点数もほぼ満点と、確かな知識をお持ちの方がご受検されていたようです。
受検者様の傾向と致しましては
・長年プロとして活動していらっしゃる方
・お名前を検索すればヒットする著名な方
・プロではないが長年音楽に携わってこられた方
などを多くお見受け致しました。
受検科目は全科目満遍なく見受けられました。
3級および2級はご自身の実力の証明、あるいはプロ認定の証書を提示したい方のご受検が多かったようですが、1級は既にプロとして生計を立てている方も多くいらっしゃいましたので、ご自身の力試しの意味が大きかったのではないかと思います。
1級合格者の皆様には今後「日本音楽能力検定協会認定プレイヤー」および「認定講師」としてご活躍を期待するだけでなく、「業務提携(パートナーズシップ)」のご案内をさせていただき、日本音楽能力検定協会の一員として検定事業に携わっていただければと存じます。
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北海道から沖縄まで日本全国の方に多くご受検いただき、数年後には漢字検定、英語検定と同じように日本の文化的検定となる見込みです。
日本は残念ながら今のところ、音楽においては後進国です。今まで日本に存在しなかった音楽能力の明確な基準を設けることで、レッスン教室様やプロとして活動中の皆様の権威性向上、お子様への知育、趣味として音楽を楽しむ皆様にとっての力試しとして、今後大きく普及させていく所存です。
2024年も音楽検定をよろしくお願い致します。よいお年をお過ごしくださいませ。
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音楽検定は今年で2年目となり、日本全国から大変多くの方にご受検いただき、数年以内には日本の文化的検定試験になる未来を想定しております。
今回は今年もあと僅かということで、2023年度の受検者様と選択科目および受検級の傾向をご報告させていただきます。
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5級
初級者レベルである5級はやはり受検者数が最も多く、気軽にご受検いただける難易度です。受検者様の傾向と致しましては、
・楽器を始めたばかりの方
・小、中学生のお子様
が最も多いように見受けられました。
5級で最も多い受検科目は「ギター」「ウクレレ」「ヴァイオリン」「トランペット」でした。
筆記試験と実技試験がございますが、比重と致しましては実技試験の方がメインの検定内容となっております。
しかし筆記試験をクリアしないと実技試験に進めないため、各級のレベルを満たす最低限の知識をお持ちかどうかを確認するために、筆記試験を行っております。
極端な例と致しましては、「ギター演奏は上級者レベルに達しているがフレットの音階が分からない」という状態では検定合格とはなり得ません。
その証と致しまして、5級の筆記試験を合格し実技試験に進んだ方の合格率はほぼ100%ですが、筆記試験自体の合格率は70%を下回ります。
つまり、楽器を始めて演奏の練習は少ししてみたものの、楽器や楽譜の知識、あるいは音楽自体の理解は全くしていない状態でご受検される方が30%以上いらっしゃるという結果でした。
筆記試験で不合格だった方も実技試験では恐らく合格されるレベルに達していらっしゃるかと存じますが、楽器の各部位の名称や基本的な楽譜の読み方などの知識がないばかりに筆記試験で不合格になってしまうケースが散見されます。
野球に例えて申し上げますと、バッターボックスに立って飛んでくるボールを打ったら一塁に走る、次のバッターが打ったら2塁に走る、ホームまで生還できたら1点入る・・・などの最低限のルールを知らずただバットを素振りして練習しているような状態です。
しかし素振りの練習はよくされているため実力自体はしっかりお持ちなのに、先の筆記試験でふるい落とされてしまうのはとても勿体ないことです。
5級受検をご希望の皆様は筆記試験出題範囲をご確認の上、公式YouTubeチャンネルなどもご参照の上、最低限の知識をつけた上でのご受検をお勧め致します。
音楽検定受検はこちらから
4級
4級になりますと筆記試験合格率が急に上昇します。「中級者レベル」をご受検される方ですからある程度の経験と知識をお持ちの方多く、且つ筆記試験の難易度と致しましてはまだ決して高くありませんので、合格率が非常に高くなっております。
4級受検者様の傾向と致しましては
・小さい頃からピアノを習っていた中、高校生
・ライブハウスなどで活動していらっしゃるアマチュアバンドマン
が多かったようです。
受検科目で最も多かったのは「ギター」「ベース」「ドラム」「ピアノ」です。
4級と3級は同時受検される方も非常に多く、「ご自身の実力が中級者程度なのか上級者レベルに達しているか判断できない」という方が、ご自身の実力を客観的に判断するために同時受検される場合も多いようです。
4級実技試験に関しましては1~5級の中で合格率が最も高く、本来であれば3級以上のレベルに達していらっしゃる方がまずは4級から受検してみようとお考えになるようで、本来であれば合格発表の際に審査員からのコメントを添えさせていただくのですが、4級レベルを圧倒的に超えている方が多く、「このレベルではアドバイスがございませんので、上級のご受検をお勧め致します」とのコメントをお送りするケースが多々ございました。
音楽検定受検はこちらから
3級
3級は「上級者」というレベルに達するため、受検者様の演奏レベルも一気に上がる級です。受検者様の傾向といたしましては10年以上の演奏経験者の方が多く、
・カラオケが得意で抜群にお上手な方
・10年以上ピアノを習っている高校生以上の方
・吹奏楽団やオーケストラ楽団で活躍中のアマチュアの方
・バンド経験は長くプロではない20~60代の方
・プロを目指していらっしゃる方
などが中心となっております。
受検科目といたしましては特に「ボーカル」「ピアノ」「ベース」「ドラム」の方が多く、また、不合格率が最も高かったのも3級です。
やはり「上級者」という客観的証明はひとつの境界線となるようで、まだ演奏歴が浅く自信のない方にとっては魅力的な証明となりますが、既にプロとして活動していらっしゃる方にとっては当然のレベルであるため、3級を受検されるほぼ100%の方は演奏歴の長いアマチュアの方という印象でした。
そのため、まだ上級者と言えるレベルには達していない方が受検されることも多く、残念ながら不合格になってしまうことが多いようです。
しかし不合格者の方の多くが審査員からのコメントをしっかりを受け止めてくださり、感謝のお言葉や再受検のお申し込みなどを多く頂いていることも事実です。
中には先月3級が不合格だったばかりなのに翌月に3級に合格する方も散見され、審査員からのアドバイスを確実に取り入れた練習をしていらっしゃることが窺えました。
音楽検定受検はこちらから
2級
2級はプロレベルの証明となるため、受検者様の演奏レベルも一段と上がります。実技試験の審査基準も3級~2級の差が最も大きく開いており、3級は余裕を持って合格した方でも2級では不合格という場合が多いようです。
受検者様の傾向と致しましては、
・既にプロとして活動していらっしゃる方
・真剣にプロを目指していらっしゃる方
が殆どでした。
「プロ」という称号を得る自信がおありの方、あるいはそれに準ずる方がご受検されますので演奏レベルは非常に高く、難易度の高い曲を余裕を持って演奏できる方が殆どでした。
中にはまだプロレベルには達していらっしゃらない方の力試し受検もあったかと存じますが、不合格後の審査員からのアドバイスを受け止め、改めて挑戦していただければと思います。
2級に合格すると「日本音楽能力検定協会認定プレイヤー」あるいは「認定講師」とさせていただくことで、合格者様の実力の証明だけでなく、レッスン教室の権威性向上、演奏家としての信頼度向上に繋げていただけます。
尚、合格証書発行の際も2級以上の合格者様には「証書入れ」をお付けすることで、より権威性のある証書としてご提示いただけるかと存じます。
受検科目といたしましては「ギター」「ベース」「ドラム」が最も多く、YAMAHAグレード様や英国王立音楽検定ABRSM様では扱っていないパート、つまり今まで日本に存在しなかったパートのプロ認定をご希望される方が多かったようです。
実技試験に進むためには筆記試験をパスする必要がございますので、合格者様は当然「知識」「技術」ともに高いレベルに達しておられることを証明致します。
演奏家、講師、プレイヤーのプロとして今後のご活躍をお祈り申し上げます。
音楽検定受検はこちらから
1級
音楽検定の中で最上級となる1級は「プロの中でも群を抜く実力」の証明となります。受検者様のレベルは言うまでもなく最も高く、難易度の高い超絶技巧と言えるレベルの楽曲を余裕を持って演奏することが出来る方が多く見受けられました。
1級ともなりますと演奏面でなく知識面でも相当自信がおありの方が多く、筆記試験の合格率はほぼ100%、点数もほぼ満点と、確かな知識をお持ちの方がご受検されていたようです。
受検者様の傾向と致しましては
・長年プロとして活動していらっしゃる方
・お名前を検索すればヒットする著名な方
・プロではないが長年音楽に携わってこられた方
などを多くお見受け致しました。
受検科目は全科目満遍なく見受けられました。
3級および2級はご自身の実力の証明、あるいはプロ認定の証書を提示したい方のご受検が多かったようですが、1級は既にプロとして生計を立てている方も多くいらっしゃいましたので、ご自身の力試しの意味が大きかったのではないかと思います。
1級合格者の皆様には今後「日本音楽能力検定協会認定プレイヤー」および「認定講師」としてご活躍を期待するだけでなく、「業務提携(パートナーズシップ)」のご案内をさせていただき、日本音楽能力検定協会の一員として検定事業に携わっていただければと存じます。
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最後に
今までも個人のレッスン教室様による検定などは存在したようですが、全国規模の明確な基準となる音楽検定は当協会が初となります。北海道から沖縄まで日本全国の方に多くご受検いただき、数年後には漢字検定、英語検定と同じように日本の文化的検定となる見込みです。
日本は残念ながら今のところ、音楽においては後進国です。今まで日本に存在しなかった音楽能力の明確な基準を設けることで、レッスン教室様やプロとして活動中の皆様の権威性向上、お子様への知育、趣味として音楽を楽しむ皆様にとっての力試しとして、今後大きく普及させていく所存です。
2024年も音楽検定をよろしくお願い致します。よいお年をお過ごしくださいませ。
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