2023/03/30
ギターにはTAB譜やコードダイアグラムという便利なものがあるため、コードの構成音を学ぶ人は少ないようです。
Cであればこの形、Fはこの形という風に覚えてしまっていて、構成音という本質的な部分を理解しないまま弾いている人を多く見かけます。
しかし音楽のプロ、ギターのプロ、あるいは講師の方にはコード構成音は必須の知識であることは当然ですが、構成音を理解していると通常とは違う形のコードを作り出すことも出来ます。
ギター検定ではコード構成音の理解は特に重視しており、各級の後半で必ず出題されます。
本日はコード構成音を理解するために必要な知識を学んでいきましょう。
メジャー=長調、スケール=音階ですので、メジャースケール=長調の音階ということになります。
次に、ドレミファソラシドの音の間隔は「全・全・半・全・全・全・半」となっています。
ドとレの間にはド#(レ♭)があるので、ドからレに上がるには全音上がる必要があります。
同様にレとミの間にもレ♯(ミ♭)があるので、レからミに上がるには全音必要です。
しかしミとファの間には黒鍵がないので、ミからファに上がるには半音しか移動していないことになります。
ファとソの間も全音、ソとラの間も全音、ラとシの間も全音、そして最後のシとドの間は黒鍵がないので半音ですね。
このように「全・全・半・全・全・全・半」の間隔で進んでいくことを長調の音階、つまりメジャースケールと呼びます。
次にDメジャースケールです。
Dメジャースケールとはつまり、レから始まる長調の音階という意味です。
しかし、レミファソラシドレと弾いたのでは先ほどの「全・全・半・全・全・全・半」の間隔になっていません。
レミファソラシドレを長調の音階(メジャースケール)にするためには、
レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯・レ
となります。こうすることで「全・全・半・全・全・全・半」の間隔になっています。
同様にEメジャースケールの場合はE・F♯・G♯・A・B・C♯・D♯・E
FメジャースケールはF・G・A・B♭・C・D・E・F
GメジャースケールはG・A・B・C・D・E・F♯・G
AメジャースケールはA・B・C♯・D・E・F♯・G♯・A
BメジャースケールはB・C♯・D♯・E・F♯・G♯・A♯・B
となります。
Cメジャースケールの1度はC、2度はD、3度はEという感じです。
Dメジャースケールの1度はD、2度はE、3度はF♯となります。
同様に、Fメジャースケールの4度はB♭、Gメジャースケールの7度はF♯となります。
※短3度や完全5度といった表現は初心者の方には多少難しいため、ここでは割愛します。
例えばメジャーコードは1・3・5度なので、Cメジャーコードの構成音はド・ミ・ソとなります。
マイナーコードは1・3♭・5度なので、Cマイナーコードの構成音はド・ミ♭・ソとなります。
オーギュメントは1・3・5♯、ディミニッシュは1・3♭・5♭、sus4は1・4・5という風に覚えておくと、どのコードにも対応できるようになります。
メジャー(M) 1・3・5
マイナー(m) 1・3♭・5
セブンス(7) 1・3・5・7♭
マイナーセブンス(m7) 1・3♭・5・7♭
メジャーセブンス(M7)
マイナーメジャーセブンス(mM7) 1・3♭・5・7
サスツー(sus2) 1・2・5
サスフォー(sus4) 1・4・5
セブンスサスフォー(7sus4) 1・4・5・7♭
オーギュメント(aug) 1・3・5♯
ディミニッシュ(dim) 1・3♭・5♭
ディミニッシュ7(dim7) 1・3♭・5♭・7♭♭
マイナーセブンスフラットファイブ(m7(-5)) 1・3♭・5♭・7♭
他にもコードは存在しますが、このような形で覚えておくとどのような場合にも対応していただけます。
受検前まではご存知なかった知識も、受検中に学んでいただくことも多々あるようです。
合格を目指しながらも新しい知識を得ることで、今後の音楽人生にお役立ていただければ幸いです。
音楽検定受検はこちらから
Cであればこの形、Fはこの形という風に覚えてしまっていて、構成音という本質的な部分を理解しないまま弾いている人を多く見かけます。
しかし音楽のプロ、ギターのプロ、あるいは講師の方にはコード構成音は必須の知識であることは当然ですが、構成音を理解していると通常とは違う形のコードを作り出すことも出来ます。
ギター検定ではコード構成音の理解は特に重視しており、各級の後半で必ず出題されます。
本日はコード構成音を理解するために必要な知識を学んでいきましょう。
1.まずはメジャースケールを理解する
まず第一に、「ドレミファソラシドはCメジャースケールである」という理解をしていただきます。メジャー=長調、スケール=音階ですので、メジャースケール=長調の音階ということになります。
次に、ドレミファソラシドの音の間隔は「全・全・半・全・全・全・半」となっています。
ドとレの間にはド#(レ♭)があるので、ドからレに上がるには全音上がる必要があります。
同様にレとミの間にもレ♯(ミ♭)があるので、レからミに上がるには全音必要です。
しかしミとファの間には黒鍵がないので、ミからファに上がるには半音しか移動していないことになります。
ファとソの間も全音、ソとラの間も全音、ラとシの間も全音、そして最後のシとドの間は黒鍵がないので半音ですね。
このように「全・全・半・全・全・全・半」の間隔で進んでいくことを長調の音階、つまりメジャースケールと呼びます。
次にDメジャースケールです。
Dメジャースケールとはつまり、レから始まる長調の音階という意味です。
しかし、レミファソラシドレと弾いたのでは先ほどの「全・全・半・全・全・全・半」の間隔になっていません。
レミファソラシドレを長調の音階(メジャースケール)にするためには、
レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯・レ
となります。こうすることで「全・全・半・全・全・全・半」の間隔になっています。
同様にEメジャースケールの場合はE・F♯・G♯・A・B・C♯・D♯・E
FメジャースケールはF・G・A・B♭・C・D・E・F
GメジャースケールはG・A・B・C・D・E・F♯・G
AメジャースケールはA・B・C♯・D・E・F♯・G♯・A
BメジャースケールはB・C♯・D♯・E・F♯・G♯・A♯・B
となります。
2.音階を度数で考える
次に、先ほど導き出したメジャースケールを度数で理解します。Cメジャースケールの1度はC、2度はD、3度はEという感じです。
Dメジャースケールの1度はD、2度はE、3度はF♯となります。
同様に、Fメジャースケールの4度はB♭、Gメジャースケールの7度はF♯となります。
※短3度や完全5度といった表現は初心者の方には多少難しいため、ここでは割愛します。
3.コード構成音を数字で覚えておく
次に、コードの構成音を数字で覚えておくことをおすすめ致します。例えばメジャーコードは1・3・5度なので、Cメジャーコードの構成音はド・ミ・ソとなります。
マイナーコードは1・3♭・5度なので、Cマイナーコードの構成音はド・ミ♭・ソとなります。
オーギュメントは1・3・5♯、ディミニッシュは1・3♭・5♭、sus4は1・4・5という風に覚えておくと、どのコードにも対応できるようになります。
4.コード構成度数一覧
それでは最後にコード構成音の度数を一覧でお伝えいたします。メジャー(M) 1・3・5
マイナー(m) 1・3♭・5
セブンス(7) 1・3・5・7♭
マイナーセブンス(m7) 1・3♭・5・7♭
メジャーセブンス(M7)
マイナーメジャーセブンス(mM7) 1・3♭・5・7
サスツー(sus2) 1・2・5
サスフォー(sus4) 1・4・5
セブンスサスフォー(7sus4) 1・4・5・7♭
オーギュメント(aug) 1・3・5♯
ディミニッシュ(dim) 1・3♭・5♭
ディミニッシュ7(dim7) 1・3♭・5♭・7♭♭
マイナーセブンスフラットファイブ(m7(-5)) 1・3♭・5♭・7♭
他にもコードは存在しますが、このような形で覚えておくとどのような場合にも対応していただけます。
4.最後に
音楽検定は合格していただくことももちろん重要ですが、それ以上に学びの場として多くの音楽関係者の皆様にご利用いただいております。受検前まではご存知なかった知識も、受検中に学んでいただくことも多々あるようです。
合格を目指しながらも新しい知識を得ることで、今後の音楽人生にお役立ていただければ幸いです。
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