耳コピが出来るようになるトレーニング方法/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回は耳コピが出来るようになるためのトレーニング方法を、「単音の耳コピ」「コードの耳コピ」の2項に分けて詳しくご説明させていただきます。

単音の耳コピができるようになるには、音感・記憶・再現力の3つを鍛える必要があります。それぞれ詳しく解説し、具体的な練習方法も紹介します。

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1. 単音の耳コピ

耳コピの基本は、音を正確に聞き取る能力(音感)を鍛えることですが、実は多くの皆様が日常の中で耳コピを経験しています。

例えばカラオケで好きな歌を歌う時、皆様はその曲の楽譜を見て、音符が示す高さやリズムを正確に理解し、歌メロを覚えて歌っているのでしょうか?
そういう方も稀にいらっしゃるかも知れませんが、ほとんどの方は聞いたまま覚えて歌っているかと思います。
これは実は耳コピをしている状態です。

つまり、楽譜のない状態で聞いたものをそのまま自分で音にする行為が耳コピなので、
・苦手な上司の喋り方の真似をする
・電車の踏切の音を口に出してみる
・ドアが閉まる音を「バタン」などと擬音語で口にする
なども実は耳コピなのです。

これを楽器で行うのが、皆様が求めている耳コピということになります。

相対音感を鍛える

①口に出して音を真似るのとは違い、楽器で演奏する際にはド、レ、ミなどの音階を理解する必要があります。
例えば踏切の音を聞いて音階が分かったり、救急車やパトカーのサイレンの音を瞬時に理解できる能力は絶対音感と呼びます。
しかし多くの方はこの絶対音感という能力を持っていないため、相対音感を鍛える必要があります。

相対音感を鍛える方法は非常にシンプルです。
まずはピアノでもギターでも楽器は何でも結構ですので、ドの音を出します。
「これがド」という感覚を覚えた状態で、別の音を弾いてそれが何の音かを当てます。
基準の音があれば別の音が分かる能力を相対音感と呼び、これは誰でも何歳からでも鍛えることが可能です。
但し、楽器を見ると自分が何の音を弾いているか分かってしまうので、目をつぶったりして楽器を見ずに適当に音を出して当てるようにしてください。
慣れてくると最初に弾いたドからかなり遠い音でも分かるようになります。

簡単な歌をドレミで歌ってみる

例えばキラキラ星であれば、
ドドソソララソ ファファミミレレド
ソソファファミミレ ソソファふぁみみれ
ドドソソララソ ファファミミレレド

チューリップであれば
ドレミ ドレミ ソミレドレミレ
ドレミ ドレミ ソミレドレミド
ソソミソララソ ミミレレド

ドレミの歌であれば
ドーレミードミードーミー レーミファファミレファー
ミーファソーミソーミーソー ファーソララソファラー
ソードレミファソラー ラーレミファソラシー
シーミファソラシドー シシラーファーシーソードー 

という風に、ドレミの音階で歌ってみることも相対音感を鍛えるために非常に有効です。
慣れてくると初めて聞く曲や楽譜がない曲でも、ドレミの音階で判断できるようになります。

記憶力を鍛える

聞いた音を忘れずに楽器で再現するには、短期的な音の記憶力(ワーキングメモリー)を鍛える必要があります。

① 短いフレーズを耳で覚える練習
1. 3音くらいのフレーズを聴く(スマホで録音してもOK)
2. 楽器を見ずに、そのメロディを思い出して歌う(ラララでもOK)
3. ピアノやギターで音を探して再現する

→ これを繰り返すことで、聞いた音をすぐに記憶できるようになります。

② 頭の中で音を再生する
• 曲を聴いたら、頭の中でそのメロディを再生してみる
• その音を「ドレミ」で言ってみる
• 可能なら実際に楽器で弾いて確認する

→ これにより、音を聞いた瞬間に「どの音か」を考える習慣がつきます。

再現力(楽器で音を探す力)を鍛える

耳で聞いた音をすぐに楽器で再現できるようになるには、実際に弾く練習が必要です。

① 知っている曲を耳でコピー
• 童謡やアニメの曲を楽器で弾いてみる
→ 例:「きらきら星」や「チューリップ」など
→ まずはメロディだけを弾く
→ 慣れたら違うキー(調)で弾いてみる
• 簡単なJ-POPのフレーズを耳コピする
→ 例えばサビの最初の1音だけをを聞き取る
→ そこから次の音を探していく

② メロディの最初の音を探すコツ
1. 曲の最初の音を歌ってみる
2. その音を楽器で探す(鍵盤やギターの開放弦を基準に)
3. その音から次の音へ進むとき、音程を考える
• 半音か?全音か?
• 上がるか?下がるか?

→ 最初の音さえ取れれば、あとは相対音感を使ってコピーしやすくなります。

インナーヒヤリング

単音の耳コピ力を鍛えるために、最後にインナーヒヤリングという練習法をご紹介します。
これは「脳内で再生した音楽を耳コピする」ということなのですが、何度も聞いて覚えている曲であれば、音源などを流さずとも頭の中で思い出すことが出来るはずです。
それを耳コピ(脳コピ?)して実際の音に出してみるという手法です。

例えば日本の国歌である「君が代」、ご家族の誕生日であれば「ハッピーバースデイ」、クリスマスシーズンであれば「あわてんぼうのサンタクロース」など、誰もが楽譜や音源なしでも脳内で再生できる曲があるはずです。
キーは実際のものと違っても結構ですので、頭の中で鳴った音をそのまま楽器で弾ける訓練をしてみましょう。

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2.コードの耳コピ

コードの耳コピを習得するには、音感・コード理論・実践練習の3つの要素をバランスよく鍛えるのが重要です。
しかし、単音の耳コピとは違い、コードの耳コピを実現するにはコード理論やコード進行の流れをよく理解する必要があります。

例えば、「ありがとうございま〇」の〇の中に入る文字を答えなさいと言われれば、日本人であれば100%「す」であると瞬時に分かるはずです。
また、「ありがとうございま〇〇」であれば、〇の中に入る文字は「した」であると分かるはずです。
これは私たちが日本人で、普段から当たり前のように日本語を使用しているからです。

日本語が全く分からないどこかの外国の方に同じ問題を出題しても、答えは全く見当もつかないでしょう。

つまり、コード進行にも流れや文脈、また定型文のようなものがあり、それを全く理解しないまま次のコードを導き出すのは非常に困難です。
逆に言うと、その流れや定型文さえ知っていれば、わざわざ楽器を使って耳コピをしなくても、「おそらく次のコードはE7」だろうという風に予想を立てることが可能となります。

コード感覚を鍛える基礎練習

① コードの響きを覚える
• メジャー・マイナーの違いを聞き分ける
• CメジャーとCマイナーを弾いて、明るい・暗いの違いを感じる。
• 他のキー(D、E、Fなど)でも試す。
• 基本コード(トライアド)の響きを覚える
• メジャー(C, D, E, F, G, A, B)
• マイナー(Cm, Dm, Em, Fm, Gm, Am, Bm)
• セブンスコードの響きを覚える
• ドミナント7(C7, D7, G7など)
• メジャー7(Cmaj7, Fmaj7など)
• マイナー7(Cm7, Dm7など)

② インターバル(音程)を聞き取る
• 「ド→レ(長2度)」「ド→ミ(長3度)」など、2つの音の距離を聞き分ける練習。
• メロディを耳コピするときの助けにもなる。

③ ルート音を聞き取る
• ベース音(最低音)を頼りにコードを判別する練習をする。
• 例:「C→G→Am→F」の進行を聞いて、ルート音(C, G, A, F)を特定する。
•その後、各コードがメジャーかマイナーかを聞き取り、Aだけがマイナーであることを特定する。

多くのコード進行パターンを覚える

この項の冒頭で申し上げたように、多くの定型文を覚えることは非常に重要です。
例えば「ありがとう」「こんにちは」などの言葉を知っている人であれば、「ありがと〇」「こん〇ちは」と言われれば〇に入る文字を予測できますが、「さようなら」という言葉を知らない人に「さ〇うなら」と出題しても、〇の中に入る言葉が「よ」であるとは予測できません。

① よく使われるコード進行を覚える
代表的なものではカノン進行(C-G-Am-Em-F-C-F-G)、丸の内サディスティック進行(FM7-E7-Am7-C7)など、定番のコード進行パターンを多く知っていると、その分予測がしやすくなります。
定型文を知らない状態では次に来るコードを何百種類の中からいちいち探し当てていく作業となりますが、多くのコード進行パターンを知っている状態であれば3~5個くらいの候補の中から探し始められるため、スピードが格段に上がります。

② コードの転回形を理解する
例えばCというコードはドミソですが、この順番をルートポジションと呼びます。
一つ転回したミソド、もう一つ転回したソドミもルート音がCのままであれば同じCコードとなります。
コードを聞いた時にどの転回形を使用しているかを聞き取るためには、一番聞き取りやすい最高音に注意すると転回形を判断しやすくなります。

③ 代理コードの理論を知る
• Cの代わりにAm(平行調)、Gの代わりにEmなど、よくあるコードの置き換えパターンを知っておくと耳コピしやすい。
カノン進行(C-G-Am-Em-F-C-F-G)なども代理コードを使い、C-G-Am-Em-F-Em-Dm-Gなどに置き換えられることがあります。
まずは定番のパターンで試してみた後、少し響きが違うと感じたら代理コードを試してみることが出来ます。

3.まとめ

まずは単音の耳コピを練習し、耳が鍛えられ慣れてきたら、コードの耳コピに挑戦してみましょう。
最初からコードを聞き取ろうと思わず、定型文を覚えるために多くの曲をコード弾きしてみることをお勧めします。
ある程度コード進行のパターンが見えてきてからコード耳コピに挑戦すると、単品のコードとしては聞き取れない状態でも前後のコード進行の流れからするとこのコードかな?という風に予測が出来るようになります。

最初は簡単な曲から始めて、徐々に難しい曲に挑戦していくのがコツです。
コード譜などの正解がある状態でまずは正解を見ずに耳コピしてみて、正しいかどうかを確認するという練習法も有効です。

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