【全ての手順を1つずつ解説】ギターアンプFender Twin Reverbの正しい使い方解説/日本音楽能力検定協会

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日本音楽能力検定協会です。
今回はギター初心者の方のために、リハーサルスタジオで多く使用されているギターアンプFender Twin Reverb(フェンダーツインリバーブ)の使い方を詳しくご説明させていただきます。
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まずは基本的なアンプ操作を覚えましょう(全機種共通)

まずはコンセントを電源に差し込み、ギターをシールドでアンプに接続し、スイッチをオンにします。
※初心者の方がスタジオに入ってまずアンプの電源を入れようとすると電源がオンにならず困っている場面を頻繁に目にします。多くの場合コンセントが入っていないという初歩的なミスですので、まずはアンプの裏側のコンセントが繋がっているかどうかを確認しましょう。

次に触るべきつまみはイコライザーです。ここでイコライザーについて説明させていただきます。

EQUALIZER(イコライザー)とは?

EQUALとは日本語でイコールとして使用される言葉で、「同じ」「均一」という意味です。
EQUALIZER(イコライザー)とは直訳するとイコールにするもの、つまり「均一化するもの」という意味ですが、ギターアンプなどでは音域帯を調節するという意味として使われています。

イコライザーにいは大きく分けてTREBLE(トレブル)、MIDDLE(ミドル)、BASS(ベース)という3つのつまみがあります。
機種によっては表記がHIGH(ハイ)、MID(ミッド)、LOW(ロー)の場合もありますが、基本的には同じと考えて結構です。

TREBLE(HIGH)→高音域

MIDDLE(MID)→中音域

BASS(LOW)→低音域

まずはこの3つのつまみを12時(時計の針が真上を指している状態)にすることが基本です。
この状態をフラットと呼び、ここから必要な音域帯を増やしたり、不要な音域帯を減らしたりします。
例えば「ちょっとモコモコしているな」と感じたらBASS(低音域)の目盛りを下げてみましょう。
また「もっとチャキチャキした音にしたい」と感じたらTREBLE(高音域)の目盛りを上げてみましょう。
この辺りは感覚ですので正解or不正解はなく、日々アンプを触っているうちに徐々に上達します。

GAIN(ゲイン)とは?

アンプのボリュームつまみの横についているGAIN(ゲイン)というつまみは一体何のためのものでしょうか?
GAIN(ゲイン)とは別名DRIVE(ドライブ)と表記している機種もあり、ボリュームであげた音をクリーンにするかドライブ成分(歪み)を加えるかを調節できます。
GAIN(ゲイン)またはDRIVE(ドライブ)を上げれば上げるほど音質がジャキジャキしたロックっぽいサウンドとなり、目盛りが下げるほど綺麗な音に近づきます。

エフェクターを繋ぐ時の注意点

エフェクターを繋いでみたものの音が出ない、という場面も頻繁に目にします。
多くの場合、原因は下記の3パターンですのでチェックしてみましょう。

1.繋ぐ順番を間違っている
最も多く見られるケースは接続する順番が違っているということです。
ギターから出ているシールドはエフェクターのインプットへ、アンプから出ているシールドはエフェクターのアウトプットへ繋ぎます。

2.シールドがしっかりと接続されていない
こちらも初歩的ではありますがよくあるケースです。
各エフェクターに繋がっているシールドが半抜け状態になっていないでしょうか?
ガチャンと最後まで接続できているか確認してみましょう。

3.エフェクターの電池が切れている
電池ではなく電源から供給している方には関係ありませんが、電池でエフェクターを起動させている方にはよくある現象です。
いつの間にか電池が切れてしまっていて、いざ使おうと思ったら音が出ないという場面がしばしば見受けられます。
エフェクターはインプットの方にシールドを差した時点から起動し、電池を消費し始めますので、使用しない時は必ずシールドを抜いておきましょう。

電源を切る時は要注意!

最後に電源の切り方です。これはただ電源スイッチをオフにすれば良いわけではなく、アンプやシールドに負担をかけてしまい故障の原因にもなりかねないので、しっかりと覚えておきましょう。
演奏や練習を終えてアンプの電源を切るときは、まずアンプの全てのつまみをゼロにします。全てのつまみがゼロになっていることを確認してから電源を落としましょう。その後、シールドを抜いても大丈夫です。
初心者の方によく見られる間違ったアンプの切り方としては、演奏が終わってまずはシールドを抜いてしまうことです。
これをやってしまうとアンプがまだ起動しているため大きなノイズが「ブツッ!」と鳴り、アンプやシールドに負担をかけてしまうだけでなく、メンバーやお客様を驚かせて不快な思いをさせてしまいます。
とにかく全てのつまみがゼロになっていることを確認し、電源が完全に切れてから最後にシールドを抜くという手順を徹底してください。

これらの基本を参照しながら、次項からは各アンプの詳しい使い方をご説明させていただきます。

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Fender Twin Reverb(フェンダーツインリバーブ)の使い方


先の2台ほどではないものの、このアンプも多くの場所で見かけます。
それではさっそく盤面を見てみましょう。

1.シールドでギターとアンプを接続してから、電源をオンにする

まずは電源が入っていない状態で全てのつまみがゼロになっていることを確認し、シールドでギターをアンプに接続します。差込口は下記の画像の一番左の赤枠部分です。1か2はどちらでも結構です。

次に電源をオンにしますが、このアンプでは裏面に電源とスタンバイがあるため、アンプの背面をご覧ください。


ここに電源のON/OFFスイッチがあるので、まずはPOWERのみをONにして、STAND BY(スタンバイ)はOFFのままにしておきます。

2.イコライザーをフラット(12時)にする

電源をオンにして赤いランプが点灯したら、次は表側の盤面をご覧ください。

赤枠で囲まれたイコライザー部分(TREBLE、MIDDLE、BASS)のつまみを12時まで回します。
この段階で先ほどのスタンバイスイッチをオンにして、実際に音が出る準備が完了です。



3.音を出してみましょう


ギターを弾きながら少しずつVOLUMEつまみを上げていくと音が出始めます。
このアンプにはGAINが付いていないのですが、だからと言ってクリーントーン専用のアンプというわけではなく、VOLUMEを上げただけで多少ドライブがかかっています。
古くに製造されたアンプであるためGAINという概念がなく、現代ではしっかりと歪ませたいのであればエフェクターとの兼用がお勧めです。

JC-120と同じように左側にチャンネル1がありますがチャンネル2の方がつまみが多く設定が複雑であるため、チャンネル2で使用法を覚えてしまえばチャンネル1は簡単に操作できます。

4.SPEED(スピード)とINTENSITY(インテンシティー)

一番右のつまみはスピードとインテンシティーです。

SPEED(スピード)・・・トレモロの音量の増減周期を調整します
INTENSITY(インテンシティー)・・・トレモロの増減の多さを調整します。
この2つのつまみでトレモロ効果を調節します。
どのような効果かを言葉にするのは非常に難しいため、両方のつまみをある程度まで上げた状態でギターの音を1つ弾いて伸ばしてみるとご理解いただけるかと思います。

以上でFender Twin Reverbの使い方解説を終了します。

良い音を作るための2つのコツ

最後に、どのアンプを使用するにせよ良い音を作るためのコツを2つご紹介させていただきます。

目盛りを写真に撮っても意味がない

初心者の方がギターアンプのつまみを回して、ご自身でも納得できる良い音が出来た時、スマートフォンを取り出してそのつまみの盤面を写真に撮り、また次回以降も同じ目盛りにするという場面をしばしば見かけます。
最初のうちはある程度の目盛りの数字を記憶しておくために有効なのですが、実際にはこの行動はあまり意味がありません。
なぜなら、同じアンプの機種でも個体差が多少あったり、スタジオやライブハウスの広さ、壁からの反響、お客様の多さによる音の吸収率、その日の天候や湿度によっても音に影響が出るからです。
・目盛りを写真に撮って同じ設定にしても、全く同じ音は出ない
・そもそも全く同じ音を出す意味がない
という2点を念頭に置いていただき、次の「最初に見るべきはメンバーの音」をご覧ください。

最初に見るべきはメンバーの音

バンドで演奏をする際のギタリストの音作りとして最も重要なことは、メンバーとのバランスです。
例えば5人の仲間で集合写真を撮るとき、各自が好きな場所で好きなポーズを取ってしまうと、もしかすると縦に並んでしまい全員が映らないポジションになってしまうかも知れません。
仲間が自分の目の前に立っているなら自分が横にずれるか相手にずれてもらわないと、全員が写真に映ることが出来ません。
バンドの音作りも同様で、ベーシストが低音域を担当しているのにギタリストやキーボーディストも低音域にいてしまうと、全員が低音域でぶつかり合ってしまい、結果的に誰の音もクリアに聞こえてこないということになります。

あなたのギター単体ではちょっと物足りない音に聞こえたとしても、全体で合わせてみると自分の音もメンバーの音もはっきりと聞こえるバランスになる場合もあります。
逆に、あなた単体ではとてもかっこいい音だとしても、全体で合わせてみると自分の音が聞こえない、もしくは聞こえすぎて耳に痛い状態になるかも知れません。
まずはメンバーの音域帯を確認し、ご自身はそこを避けて音作りをするようにしましょう。

このコツが分かってくると、メンバーの誰一人としてボリュームを上げていないのに全員の音が綺麗に聞こえる状態を見つけ出すことが可能となります。

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